松尾潔氏 山下達郎のラジオ発言に対する質問の回答を投稿「達郎さんを敵対視なんてしてません」

[ 2023年7月10日 18:39 ]

松尾潔氏(2012年撮影)
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 音楽プロデューサーの松尾潔氏(55)が10日、自身のツイッターを更新し、この日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」からシンガー・ソングライター山下達郎(70)の音楽プロダクション「スマイルカンパニー」との契約終了をめぐる問題について寄せられた質問と、それに対する答えを投稿した。

 松尾氏は「ミヤネ屋で、山下達郎さんのラジオ発言に関する3つの質問にお答えしました。メディア10数社からの取材依頼に応じたのは今回が初めて。番組側が『自筆テキスト、切り取りなしの全文紹介』の条件を呑んでくれたからです」と説明したもの。

 また、その後「ぼくは達郎さんを敵対視なんてしてませんから!絶大な影響力のあるカリスマミュージシャンに、子供たちが不幸にも性犯罪や性暴力の被害者になった時、『声を上げてもムダ』と諦めずにすむ社会を一緒に目指しましょうよ、とご提案しているのです」とつづっている。

 松尾氏は1日、自身のツイッターで契約が終了したことについて触れ「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」などと、山下の名を挙げて投稿した。

 これに山下は9日、自身が出演するラジオ番組で反論。契約終了については、「憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であったことは認めますけど、理由はそれだけではありません」とも説明し、「他にもいろいろあるんですけれど、今日、この場ではそのことについては触れることを差し控えたいと思います」と話すにとどめていた。


 以下、質問と松尾氏からの回答全文

 ――山下達郎さんがラジオで話された内容についてどのように思われましたか。

 「オンエアの時、私は自分が関わったミュージカル『ムーラン・ルージュ』で帝国劇場にいましたので、radikoのタイムフリーで番組を聴いたのは夜になってからでした。

 美声の達郎さんのよどみない語りは素晴らしい芸だなあと、あらためて痛感。かつて一緒に落語を聴きに行ったり、落語CDをいただいたことを思い出しました

 でも、冷静になって聴き直し、ネットの全文書き起こしを読むと、内容には事実を歪めかねない箇所がいくつかあり、また社会的弱者への共感と配慮を著しく欠いていたのも非常に残念でした。

 以下、端的に実例をいくつか。

 25年間ずっと「松尾くん」と呼び続けてきた達郎さんが、番組内では「松尾氏」という表現をされていました。〈この人と自分との間には結構な距離がありますよ〉というイメージ誘導の意図を感じずにはいられません。

 「そもそも、彼とはもう長い間会っておりません。年にメールが数通という関係です」という言葉にも、同様の意図を感じますね。実際には、昨年のアルバム『SOFTLY』のNHK-FM特番にも、達郎さんとスマイルカンパニーに請われて私は生出演しました。会った回数やメールの本数で〈親密さ>を数値化するような考えかたは、アーティスト山下達郎が最も忌避してきたものではなかったでしょうか。何よりそれ以前の交遊さえ希薄だったように印象づける言い回しが恣意的すぎて残念です。

「理由は決してそれだけではありません。他にもいろいろあるんですけれど。今日この場ではそのことについては、触れることを差し控えたいと思います。」とおっしゃいました。一方でご自身を「いちタレント」と位置づけた達郎さんが、ではなぜその〈いろいろ〉な〈理由>をご存じなのか。それは何なのか私が教えていただきたいほど。漠然とした何かを匂わせるような物言いは不適切であると考えます。

 ――山下達郎さんが「松尾様は所属アーティストではなく解雇にあたらない」と話していましたが事実でしょうか。

 当然です。私も「解雇」という表現は一度も使っていません。

 今回の件について予備知識がないままラジオを聴いた方が、あたかも私が「解雇」されたと主張しているかのような誤解を抱きかねないミスリードになる危険を感じました。

 また、スマイルカンパニーと15年間にわたって業務提携を結んできた立場から申し上げると、同じ事務所に所属している他のタレントの契約内容のデリケートな部分をご自身のラジオ番組で語る姿勢は不適切で、大いに問題があると考えます。

 ――山下達郎さんが「社長に対して契約を終了するように促したわけではありません」と話していましたが、松尾様が代理人を通して聞いた話と齟齬はないでしょうか。

 「促した」という表現には大いに齟齬を感じます。私は7/1のツイートでも、7/6の日刊ゲンダイ連載「松尾潔のメロウな木曜日」でも、達郎さんが「促した」とは一度も書いておらず、「賛成」という表現を用いて、彼が是認あるいは追認した事実を書いたのみです。ご自身の番組内で、私の表現をいったん変えてそれを否定する達郎さん。仮に意図的ではなかったにせよ、やはり疑問を抱かざるを得ません。残念です。

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