羽生善治九段貫禄勝ち 28日藤井王将と準決勝「いい状態で臨みたい」

[ 2023年6月21日 04:35 ]

斎藤五段(左)を下し準決勝に進出した羽生九段(撮影・我満 晴朗)
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 藤井聡太王将(20)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=は20日、大阪・関西将棋会館で第71期王座戦挑戦者決定トーナメント準々決勝に臨み、村田顕弘六段(36)に94手で勝利した。また、羽生善治九段(52)は同日、東京・将棋会館で行われた同準々決勝で斎藤明日斗五段(24)に勝利。28日の準決勝で藤井と対戦する。

 斎藤の巧妙な指し回しに中盤以降苦労しながらも、最後は手厚く寄せ切って羽生が勝利を得たのは午後8時51分。「序盤から乱戦模様で、どう指していいか分からなかった」と振り返ったその時点で、約500キロかなたの地では敗色濃厚の藤井が青息吐息状態だった。

 ところが小一時間の感想戦中、28日の準決勝の相手が村田から藤井にスルリと入れ替わる。劇的な展開を知る由もない羽生は「王座戦では初めての対決になる。もう日程も結構近いし、せっかくの藤井さんとの対局になるので、コンディションを整えて、いい状態で臨みたいです」と顔色ひとつ変えなかった。

 9日に日本将棋連盟の新会長に就任後、2連勝。1986年の大山康晴15世名人以来となる現役会長のタイトル戦出場まで2勝と迫った。歴史的快挙達成にどうしても超えなければならない藤井との対戦は、3月12日の第72期ALSOK杯王将戦第6局以来となる。通算3勝11敗と大きく負け越す相手だが、一発勝負は何が起こるか分からない。

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