平山賢太郎弁護士 スシロー“おとり広告”に措置命令「消費者庁の意気込みを感じました」

[ 2022年6月10日 08:53 ]

フジテレビ
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 公正取引委員会に勤務経験があり景品表示法に詳しい平山賢太郎弁護士が10日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。回転ずし大手「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)に対し、消費者庁が9日に景品表示法違反(おとり広告)で再発防止を求める措置命令を出したことに言及した。

 スシローは、昨年9~12月、店舗にウニやカニのすしの在庫がなく、提供できないと分かっていながらテレビCMやインターネット上で広告するなどした。調査した公正取引委員会によると、違反があったのは期間限定で販売した「新物!濃厚うに包み」(110円)「とやま鮨し人考案 新物うに 鮨し人流3種盛り」(528円)「冬の味覚!豪華かにづくし」(858円)の3商品。ウニの2商品は発売からわずか5日後の昨年9月13日、既に一時販売中止を決めていたのに、在庫を再確保するめどが立たない間も広告を続けた。カニも昨年11月と12月、終日販売できない店舗があった。全国で展開する約600店舗のうち9割以上が該当した。

 平山氏は、景品表示法違反のおとり広告について「実際には販売する準備がないのにセール商品などを広告に載せ不当に消費者を店に誘うこと」と説明。そのうえで「この件は全国の消費者に影響をもたらした大変、大規模な案件だったと思います。消費者庁は証拠集めなどを公正取引委員会に頼むことができまして、実際にそうのようにされていますけれども、公正取引委員会は75年の経験を持つ事件調査のプロで、今回、消費者庁がそのようなプロを投入したというところに消費者庁の意気込みを感じました」と自身の見解を述べた。

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2022年6月10日のニュース