人気歌手クリス・ブラウンにサルを売却したブリーダーが有罪 インスタでサルの存在が発覚

[ 2022年6月10日 08:43 ]

違法で売買されたサルを飼っていたクリス・ブラウン(AP)

 米フロリダ州タンパの連邦地裁が、「ロイヤル」「ウィズ・ユー」などのヒット曲で知られている人気歌手のクリス・ブラウン(33)にオマキザル科のサルを販売していた同州在住のブリーダー、ジミー・ハモンズ被告に対して、魚類野生生物局への基金を目的にした9万ドル(約1200万円)の支払いと、自宅での8カ月間におよぶ保護観察処分を8日に命じていたことが明らかになった。

 他の希少動物を含めたブリーダーとしての違法ビジネスに関しても有罪となっており、こちらの保護観察期間は5年。AP通信によれば、昨年起訴されていた同被告側は無罪を主張していたが、中南米で生息するオマキザルはフロリダ州の州外に許可なく持ち出すことが禁じられており、カリフォルニア州在住のブラウンの手元にオマキザル科と見られるサルがいたことで有罪となった。

 ブラウン自身も出廷。起訴状の中では顧客がブラウンであることは明記されていないが、当局はインスタグラムへのサルの写真の投稿をきっかけに2018年1月にブラウンの自宅を捜索してその存在を確認していた。ブラウン自身は、サルの所有権放棄と3万5000ドル(約470万円)の飼育料を支払うことに合意。これを受けて検察側は不起訴処分にしていた。

 起訴状によれば、フロリダ州パリッシュで希少動物のビジネスを展開しているハモンズ被告に対して、ブラウンは1万2650ドル(約170万円)を支払ってオマキザル科のサルを購入。検察側は希少種のワタボウシタマリンというサルをアラバマ、サウスカロライナなどの顧客に違法に売却した罪でも起訴していた。

 オマキザル科は中南米の熱帯や亜熱帯地域に生息する小型のサル。種類によっては絶滅危惧種に指定されている。 

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2022年6月10日のニュース