藤井王将6冠へ第一関門 王座戦挑戦者T1回戦の相手は3連敗中の同期生・大橋六段

[ 2022年5月6日 05:00 ]

16年に四段昇段を決めた藤井聡太王将(左)と大橋貴洸六段
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 将棋の藤井聡太王将(19)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=は6日、第70期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で大橋貴洸(たかひろ)六段(29)と対戦する。5冠を保持する藤井にとっては6冠目獲得への大事な一局。4連勝すれば例年9月開幕の5番勝負で永瀬拓矢王座(29)への挑戦権を得る。

 タイトルホルダーのため1、2次予選を免除されている藤井は王座戦今期初登場。対する大橋は過去2勝3敗と苦手にしている相手だ。しかも現時点で3連敗中。プロ入り(四段昇段)こそ16年10月の同期生だが、過去5年半の実績では大きな差がついている。にもかかわらず直接対決で藤井の負け越しとは、不可思議な現象だ。

 奨励会三段時代に新人王戦で準優勝するなど早くから頭角を現した大橋。20年度には「耀龍(ようりゅう)四間飛車」と自ら名付けた独自の振り飛車戦型を駆使して、新手・妙手を指した棋士に与えられる升田幸三賞を受賞している戦略家だ。棋風同様、ファッションにも独特のこだわりを持つ。対局時に着用する目にも鮮やかな原色系のスーツは、今や大橋の代名詞。藤井の6冠ロードに立ちふさがる個性豊かな有力棋士だ。

 対局開始は午前10時。持ち時間はチェスクロック方式の各5時間で、午後6時からは40分間の夕食休憩を挟む。

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