「ビリギャル」著者・坪田信貴氏 子どもたちへ「ウクライナもロシアも友達、怖くないよ」と持論

[ 2022年5月1日 19:09 ]

16日、ウクライナのマリウポリを歩く親ロシア派勢力の兵士ら(AP)
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 「ビリギャル」の著者で教育者の坪田信貴氏が、1日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(後1・30)に出演。ウクライナ情勢について、持論を語った。

 番組は5月5日の「こどもの日」を前に、子どもたちに「どう伝えるか?」をテーマに時事問題を語った。

 「ウクライナ情勢を子どもたちにどう伝えるか?」という問いかけに、坪田氏は「ウクライナもロシアも友達 怖くないよ」と述べた。

 坪田氏は米・グーグル社がどういうチームが成果を上げるか研究し「一番大事なのは心理的安全性。安全、安心だと思える状況があるチームが上手くいく」と紹介。これを踏まえ「今の状況って新型コロナもあれば、ウクライナ情勢でいつ戦争が起こってもおかしくない。だから核配備すべきだ、憲法9条も改正すべきだって皆あおっているじゃないですか。子どもたちって間違いなく不安」と様々な世界情勢により、子どもたちが不安な状況にあるとした。

 その上で「彼らはこれから50年、60年生きていく。国際情勢をある意味つくっていく。一番まず伝えたいのはウクライナもロシアも友達ですよ、怖くないよってことを大前提として伝えたい」と語った。

 さらに坪田氏は人気サッカー漫画「キャプテン翼」での名セリフ「ボールは友達」を例に用いて分かりやすく説明。「日向くんというストライカーが強いシュートを打って、それにびびってしまったゴールキーパーがどうしようってなる。その時にキャプテンとしての翼くんが『ボールは友達だから怖くない。ちゃんと向かって行こうぜ』っていうことを実は伝えている」とした。

 「それと同じように、本来ウクライナ、ロシアが怖いでなくて戦争が怖いですよね」と坪田氏。「でも今、多くの人はロシアが悪者で中国が悪者で北朝鮮が悪者(と考えている)。政治体制が変わっていったりすると変わるよねと。85年前、日本はそうだった。85年たってるんですよ。政治家も全部違うし体制も違う。未だに日本は怖い侵略国だと言われ続けるのってどうかなって」と疑問を投げかけ「これってクラスの中でいじめっ子がいてという観点と本質的には同じだから、まずは怖くないんだよって」と話した。

 「悪いのがロシア人なのか、ロシアって国なのか、あるいは軍需産業なのか、誰が得をして誰が損をしているというのをまず怖くない、友達なんだよという前提からちょっと踏み込んで子どもたちに考えてもらって、それを無くすためにどうしたらいいんだろと話したらいいなと思います」とまとめた。

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2022年5月1日のニュース