三浦瑠麗氏 吉野家常務の「生娘シャブ漬け企画」発言に 「語彙力のない人は比喩を使わないように」

[ 2022年4月19日 08:46 ]

三浦瑠麗氏
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(41)が19日までに自身のツイッターを更新。今月16日に牛丼チェーン「吉野家」の伊東正明常務(企画本部長)が、早稲田大学日本橋キャンパスで開かれた社会人向け講座で不適切な発言をしたことについて痛烈に批判した。

 講座は早大主催で16日に開かれ、「デジタル時代のマーケティング」がテーマだった。吉野家によると、伊東氏は「不適切な表現で不愉快な思いをする方がいたら申し訳ない」と前置きした上で、若者を牛丼好きにするための戦略について「地方から出てきた生娘さんが、初めて(吉野家を)利用して、そのままシャブ漬けになるような企画」と表現。受講者のものとみられるSNSでは「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢(むく)・生娘なうちに牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらえるようになれば絶対に食べない」という発言があったとしている。

 三浦氏はツイッターで「『男に高い飯を奢って貰える』ようになれば、絶対に食べないようなものを売ってるんですかね。まあ、食べたことないから知らないけど。日本にくるたび、ぜったい吉野家行きたいといってわたしを困らせる炭水化物中毒の肉食アメリカ人男子なら知ってる」とした上で「比喩をつかおうとすると馬鹿なたとえしかたいてい出てこないので、語彙力のない人は比喩を使わないように」と断罪した。

 吉野家によると、伊東氏は翌17日、主催者側に書面で反省を伝え、謝罪した。担当教授とともに受講者へ対面でも謝罪する意向という。吉野家は「お客さまの継続利用を図る意図のもと、発言しましたが、極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではない」とコメントし、伊東氏の処分を検討している。

 講座は、早大の履修証明書が発行されるプログラムで、4~7月に29回、80時間受講。受講料は38万5000円。インターネットなどでは「大金を払ってこんな話を聞かされるのか」「表現がひどすぎる」との声が上がった。早大は18日、公式サイトに「教育機関として到底容認できるものではありません。早稲田大学として受講生の皆さまに心よりおわびするとともに、当該講師に厳重に注意勧告を致します」との文書を掲載。伊東氏について「講座担当から直ちに降りていただきます」とした。

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2022年4月19日のニュース