宝田明さん死去 今月10日の舞台挨拶翌日に体調悪化訴え、12日に救急車で搬送、13日に容体急変

[ 2022年3月18日 15:35 ]

映画「世の中にたえて桜のなかりせば」の完成披露試写会に登場した(左から)岩本蓮加、宝田明、三宅伸行監督
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 俳優の宝田明(たからだ・あきら、本名寶田明)さんが14日午前0時31分に、肺炎のため死去したと所属事務所が発表した。87歳。

 「ゴジラ」シリーズなど多くの東宝特撮映画に出演し、日本のミュージカルの草分け的存在としても知られた宝田さん。今月10日には主演映画「世の中にたえて桜のなかりせば」の舞台あいさつに出席。関係者によると、翌11日に女性誌のインタビューを受けた後に「ちょっと辛いんだよね」と体調の悪化を訴え、12日午前に救急車で病院に運ばれたという。当初は筆談などができる状態だったものの、13日に容体が急変し、高圧酸素の吸入など治療を続けたという。

 遺作となった「世の中にたえて桜のなかりせば」は、“桜シリーズ”として宝田さんが今後展開していく予定だった作品の第一作。事務所関係者は「宝田さんは、スター・ウォーズのようにエピソード0から始まるシリーズ物のように考えていた。桜は平安時代からつながっている。世代が代わっても桜はずっとつながっているという意味のことを考えていた矢先だったのですが…」と惜しんだ。

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2022年3月18日のニュース