JADA元アスリート委員・山本博 ワリエワのドーピング問題で「IOCはロシアに対して非常に甘い」

[ 2022年2月14日 13:38 ]

アーチェリーの山本博
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 アーチェリーの04年アテネ五輪銀メダリストで、日本アンチドーピング機構(JADA)の元アスリート委員でもある山本博(59)が14日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)に出演。北京冬季五輪のドーピング検査を管轄する国際検査機関(ITA)が、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のフィギュアスケート女子代表カミラ・ワリエワ(15)が昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示したと発表したことに言及した。

 12月25日のロシア選手権(サンクトペテルブルク)で採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出された。ワリエワの北京五輪出場可否を巡るスポーツ仲裁裁判所(CAS)の聴聞会が13日夜、開かれ、CASの裁定は14日午後に発表される。

 MCの坂上忍から「ゼロコロナも難しければ、ゼロドーピングというのも、もしかしたら難しいのかも知れないですけど、ただロシアの場合は(過去に国ぐるみでドーピングを行ったという)歴史があるわけであって、そのロシアに対してIOCの向き合い方っていうのは、やっぱりちょっと突っ込みどころをつくっちゃってるのかなっていう気がするんですけど、どうなんですかね?」と聞かれた山本は「過去の歴史からドーピング違反をする国、競技はすごく偏りがあるんですよ」とし、「そんな中でソビエト時代からロシアは非常に数が多い」と指摘。

 その上で「それに対して米国のメディアが言うように、IOCはロシアに対して非常に甘いんですよね。で、WADA(世界反ドーピング機関)が極めてそういう対応ではいけないということで、ドーピングに関するルールをしっかりと厳格にした上で、ロシアにもそういったことをするようにということで、IOCが言っているドーピング違反歴がなく、潔白が証明された選手のみ個人資格で出場できるというこのルールはWADAが言ったルールなので、IOCは仕方なくしぶしぶと従っているという印象を僕は受けますね」と自身の考えを述べた。

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2022年2月14日のニュース