藤井竜王、王将戦七番勝負壮絶ねじり合い制し先勝!最年少5冠へ好発進 渡辺王将“無敗の地”で敗れる

[ 2022年1月10日 19:28 ]

<王将戦第1局第2日>盤面を見つめる渡辺王将(右)と藤井竜王(10日午後6時38分)
Photo By スポニチ

 将棋の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第1局は9、10の両日、静岡県掛川市の「掛川城二の丸茶室」で指され、挑戦者の藤井聡太竜王(19=王位、叡王、棋聖の4冠)が渡辺明王将(37=名人、棋王の3冠)に勝利し、最年少5冠に向け好発進した。

 相掛かり模様でスタートした本局は、竜王の41手目▲8六歩で王将の手がストップ。1日目の午後はスローペースでの進行となった。2日目は終盤までは微差のせめぎ合いが続く。終盤の1分将棋になっても激しいねじり合いを演じたが、最後は藤井竜王が139手で掛川対局で過去6度全勝だった渡辺王将に初めて土をつける結果となった。

 対局を終え藤井竜王は「(51手目の)▲4六銀の格好があまり良くなくて、苦しいのかなと思っていた」と話し、終盤の大熱戦についても「いろいろミスがあったと思う。分からないままやっていた(手応えを感じたのは133手目の)▲4五銀のあたりで詰んでいるのかなと思った」と苦しい戦いを振り返った。次局に向けては「第1局に勝つことができたので、しっかり第2局に向けて準備したい」と一息ついた。

 3冠VS4冠の注目シリーズ第2局は、22・23日の両日、大阪府高槻市の「山水館」に戦いの舞台を移して指される。

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月10日のニュース