渡辺王将4連覇か5冠狙う藤井竜王か!第71期王将戦来年1月9日開幕

[ 2021年12月30日 05:30 ]

4連覇を狙う渡辺明王将
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負は来年1月9日、静岡県掛川市で開幕する。カードは現在3連覇中の渡辺明王将(37)=名人、棋王含む3冠=VS藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖含む4冠=。囲碁・将棋チャンネルと囲碁将棋プレミアムでは全局を独占生中継する。史上最大級の豪華対決に、年明け早々から目が離せない。

 日本中が注目する重量対決が実現した。タイトル戦で3冠と4冠が矛先をかわすのは史上初。今期の7番勝負は例年以上の頂上決戦と呼んでもいいだろう。

 4連覇を狙う渡辺王将。今年は王将、棋王、名人の全保持タイトルを危なげなく防衛した。スコアも4勝2敗、3勝1敗、4勝1敗と、まさに今が指し盛りだ。積み上げてきた冠の数は王将5期を含む29。通算40回目となるタイトル戦出場を制せば節目の30期に到達する。

 ただし相手の藤井竜王とは今ひとつ相性が悪い。通算では2勝8敗。昨年、今年は棋聖戦5番勝負で1勝3敗、0勝3敗と大差で敗れている。雪辱を期す今回の王将戦。「今年の棋聖戦で負けて以来、次の機会を意識して取り組んできた。(藤井竜王の挑戦は)最近の勝ちっぷりからすると順当だと思う。7番勝負は自分の持っているものを出していきたい」と渡辺は意気込んでいる。

 対する藤井竜王は渡辺を凌駕する一年を過ごしてきた。前年獲得した棋聖・王位を防衛しただけでなく、9月には叡王、11月には竜王まで奪取。瞬く間に4冠を手中にした。しかも史上最年少のおまけつきで。9月からの王将戦挑戦者決定リーグも初戦から5連勝で、最終局を待たず初挑戦権をゲットした。

 渡辺と2日制の番勝負を戦うのは今回が初。そして自身最多の「5冠」を目指す戦い。「(渡辺は)作戦巧者で序中盤の戦略が優れている。特に2日制では深い考えを持たれて指されている。そこにこちらがしっかり対応できるようにしたい」と藤井は意欲を示した。

 百戦錬磨の王者が4連覇を果たすのか、日の出の勢いの若武者が新王者に輝くか。ことさらに熱い冬がやってくる。

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