藤井3冠 3日のJT杯準決勝へ会見「決断力が問われる」 永瀬王座は過去に勝利した振り飛車ほのめかす

[ 2021年11月2日 19:36 ]

JT杯準決勝へ向けて記者会見で意気込みを語った(左から)藤井聡太3冠、永瀬拓矢王座
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 藤井聡太3冠(19=王位、叡王、棋聖)と永瀬拓矢王座(29)が対戦する第42回日本シリーズJT杯準決勝の前日会見が2日、名古屋市内であり、藤井が地元名古屋での公開対局へ意気込みを示した。

 「永瀬王座は序盤のアイデアや引き出しが豊富な方。自分がそれに対応できるかどうか」とポイントを挙げ、持ち時間10分、切れたら1分単位で計5回の考慮時間という早指し戦に「決断力が普段以上に問われる。そういった意識を持って対局に臨めれば」と語った。
 藤井は現在、豊島将之竜王(31)へ挑む竜王戦7番勝負の最中にあり10月30日、31日に第3局を終えたばかり。開幕3連勝と奪取へ王手をかけたが、竜王戦は2日制の持ち時間8時間。早指し戦への時間感覚の修正が求められるため、改めて戒めるように話した。
 一方の永瀬は「藤井3冠は近年早指しも実力通りの結果を出されている。こちらがしっかり指さないといい勝負はできない」と過去4年で3度優勝した持ち時間40分の朝日杯での実績を挙げる。
 両者の対戦成績は永瀬の1勝6敗。その永瀬の1勝は昨年の王将戦挑戦者決定リーグで挙げ、四間飛車だった。戦型選択について問われた永瀬は「一番棋士になって指している感じがする。それをうまく、いい内容にしていきたい」と語り、元振り飛車党が再び飛車を振ると受け取れる注目発言で会場を盛り上げた。

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2021年11月2日のニュース