豊島竜王、永瀬王座に“捨て身”逆転勝ち「他に手段はなかった」

[ 2021年10月27日 05:30 ]

2勝2敗のタイとした豊島将之竜王
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は26日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグの1局を行い、後手の豊島将之竜王(31)が148手で永瀬拓矢王座(29)に勝った。豊島は2勝2敗、永瀬は1勝1敗。

 昨年のプレーオフ再現となった一局は、終盤まで劣勢だった豊島が永瀬の緩手を見逃さず、千日手へと誘導。「他に手段はなかった」という捨て身の戦法だったが、永瀬の打開手(127手目[先]3七金)を見て逆襲に転じ、最後は先手王を即詰みに討ち取った。「2敗しているので挑戦は難しい。いい成績で(リーグを)終わりたい」と話す豊島。悔しい逆転負けの永瀬は残り4局を「精いっぱい頑張るだけ」と歯を食いしばっていた。

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