作詞家の里村龍一さん死去 72歳 「望郷じょんから」「望郷酒場」 酒を愛し…最後の作品は「港町挽歌」

[ 2021年10月6日 14:43 ]

亡くなった作詞家の里村龍一さん
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 細川たかしの「望郷じょんから」や香西かおりの「雨酒場」、千昌夫の「望郷酒場」などで知られる作詞家の里村龍一(さとむら・りゅういち=本名鈴木政市)さんが5日午後1時39分、アルコール性肝硬変のため都内の自宅で死去した。72歳。北海道出身。通夜は14日午後6時、葬儀・告別式は15日午前10時半から、いずれも東京・築地本願寺第二伝道会館で。喪主は妻綾子(あやこ)さん。

 中学を卒業後、北海道で漁師をしていたが、時化続きで漁に出られずパチンコ店にいたところ、店内で流れていた演歌を聴き、作詞に興味を持った。週刊誌に出ていた「森進一の新曲歌詞募集」を見て応募し優勝。作曲家の故猪俣公章さんに声を掛けられ上京した。

 酒好きで知られ、香西の88年のデビュー曲「雨酒場」をはじめ、酒をテーマに書き下ろす歌が人気を集めた。85年には「望郷じょんから」で日本作詞大賞、日本レコード大賞金賞を受賞。12~13年には日本作詩家協会の会長を務めた。最後の作品は今年1月発売の吉幾三の「港町挽歌」となった。

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2021年10月6日のニュース