「日本沈没」宮崎美子 今年3回目TBSドラマ母親役「希望見届けて」娘は“記者”杏、10年ぶり日曜劇場

[ 2021年8月29日 12:00 ]

10月スタートの日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」にレギュラー出演する(左から)風吹ジュン、比嘉愛未、宮崎美子(C)TBS
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 女優の宮崎美子(62)が10月スタートのTBS日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」(日曜後9・00)に杏(35)演じる週刊誌記者の母親役でレギュラー出演することが29日、発表された。同局の看板枠・日曜劇場への出演は2011年7月期「華和家の四姉妹」以来、約10年ぶり。

 原作は小松左京による不朽の名作SF小説「日本沈没」。1973年に刊行された翌年にはTBSでテレビドラマ化され、以降も映画・アニメ・漫画など様々な形で語り継がれてきた。

 今回は、原作の中にもある「環境問題」を2021年バージョンとして鮮明に描く。原作に大きくアレンジを加え、舞台は2023年の東京。国家の危機に瀕してなお、一筋の希望の光を見いだすために奮闘する究極の人間ドラマがオリジナルのキャラクター&ストーリーとして展開される。

 脚本は「華麗なる一族」「獣医ドリトル」「LEADERS リーダーズ」などの橋本裕志氏。演出は「インハンド」「ノーサイド・ゲーム」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」などの平野俊一氏ら。撮影は今年春に終了した。

 宮崎が演じるのは、主人公の環境省官僚・天海啓示(小栗)に対して政府と企業の癒着疑惑を突きつけるサンデー毎朝記者・椎名実梨(杏)の母・椎名和子(しいな・かずこ)役。1月期の火曜ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」で主人公の母、4月期の金曜ドラマ「リコカツ」で主人公の夫の母を演じ、今年のTBSドラマ3回目の母親役となる。包み込むような優しさを体現し、母親のイメージが定着している。

 ▼宮崎美子 まず、お話を頂きました時に『希望のひと』というタイトルに惹かれました。災害や病気の出口が見いだせない中、このドラマの希望はどんなものを見せてくれるのかと。コロナ禍で、避難所や大勢の人のバスターミナルのシーンなど気を遣いながら撮影を行いましたが、まさに、実際に災害に遭ったら自分が体験するかもしれないことを、このドラマの中で体験しました。一番、一般的な市民感覚の人物を演じています。仕事への情熱を持って働く娘を置いて避難するのも大変つらいですし、複雑な気持ちですが、そんな状況を、見てくださる皆さんも共感いただける役柄だと思います。是非、皆さん、共感しつつ、この先にどんな希望があるのか見届けてください。

 ▼東仲恵吾プロデューサー 本作の見どころの一つとなるのは、“日本沈没”という、どうすることもできない現実の中で、生き抜こうとする市井の人たちの普遍的な愛の物語です。愛あふれる役を演じていただく優しくて強い「母」たちが発表されました。宮崎美子さんに演じていただく椎名の母は、常に家族を思いやる“家族愛”あふれる役です。以前から拝見していた中で、宮崎さんのどんな状況でも優しく包んでくれるような優しさが今回の役にピッタリだと感じて、オファーさせてもらいました。家族の物語も是非、ご期待ください。

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2021年8月29日のニュース