「尾身さん」トレンド1位に バッハ会長再来日を批判「銀座も一回行ったんでしょ」

[ 2021年8月25日 15:30 ]

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会・尾身茂会長(72)が25日に行われた衆院厚生労働委員会で、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67=ドイツ)が再来日したことについて批判。ツイッターのトレンド1位に「尾身さん」が上昇した。

 バッハ会長は東京五輪(7月23日~8月8日)閉幕翌日の9日夕方に東京・銀座を散策。国民ら日本在住者が我慢に次ぐ我慢、外出自粛を重ねる中でバッハ会長の行動には日本中から批判の声が相次いだ。五輪開幕前の7月16日には被爆地である広島市の平和記念公園を訪問。広島市と広島県はその際の警備費用を大会組織委員会に負担するよう申し入れたが断られ、警備会社へ支払う計約379万円は県と市が折半することになったことも報じられた。バッハ会長は“銀ブラ”の数時間後にいったん帰国。今回は国際パラリンピック委員会(IPC)の招待を受けて23日に再来日、24日の東京パラリンピック開会式に出席した。

 尾身会長はこの日の衆院厚生労働委員会で立憲民主党・尾辻かな子氏(46)へ答弁。バッハ会長が再来日したことについて「私(バッハ会長に)お会いしたことありませんけど」とした上で「たとえば今、人々にテレワークを要請しているわけですよね。バッハ会長のあいさつが必要ならなぜオンラインでできないのか」「国民にお願いしているんだったらオリンピックのリーダー、バッハ会長はなんでわざわざ来るのか。普通のコモンセンス(常識)だったら(判断)できるはずなんですね」などと強い口調で疑問を呈した。

 バッハ会長がパラリンピック関連行事に参加することについて「なぜわざわざバッハ会長がもう一回(来日)。そんなのオンラインでできるじゃないですか」とし「銀座も一回行ったんでしょ」と発言する場面もあった。これを受け、ネットではバッハ会長に対する批判の声が再燃。「尾身さん」が急上昇したほか「尾身会長 バッハ」などもトレンド入りした。

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2021年8月25日のニュース