体操種目別男子鉄棒で金、橋本2冠に中学時代まで指導の恩師「いい終わり方でした」

[ 2021年8月4日 05:30 ]

橋本を育てた「佐原ジュニア体操クラブ」の山岸信行代表
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 東京五輪体操種目別男子鉄棒で金メダルに輝いた橋本大輝(19)が中学生まで通った佐原ジュニア体操クラブ(千葉県香取市)の山岸信行代表(65)は3日、「いい終わり方でしたね。最後、着地は止めてほしいと思っていました」と教え子の2冠の演技をかみしめた。この日の快挙は、ジュニアの大会で遠征中の北海道で目に焼き付けた。

 廃校となった小学校の体育館を拠点に40年以上にわたりジュニア選手を指導。高校教員の傍ら、器具は自費で購入したり、譲り受けたりした。広さが足りず、跳馬の助走路は体育館の外から始まり、つり輪は昇降式のバスケットゴールにぶら下がる。

 手作りの体操場から羽ばたいた橋本に「頑張っている子に“頑張れ”とは言わない」と独特の表現でエールを送ってきた。「焼き鳥屋で五輪中継を見て、隣の酔っぱらいに“俺が教えたんだ”と言うのが夢なんだよね」と語っていた。コロナ禍でその夢はかなわなかったが、金メダル2つ、銀メダル1つの教え子の活躍は40年来の夢の集大成でもあった。

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