東京五輪・パラ組織委理事の蜷川実花さん「今回の発言の背景にある、日本の状況に問題を感じています」

[ 2021年2月11日 19:33 ]

蜷川実花さん
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 写真家で映画監督の蜷川実花さん(48)が11日、自身のツイッターを更新し「組織委員会の評議員・理事の会議に寄せて」として、持論をつづった。

 蜷川さんは、東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事を務めている。今回、組織委員会の森喜朗会長(83)が、スポーツ団体の理事起用を巡って女性蔑視発言をし、国内外で反発や批判を受け、辞意を固めたが、蜷川さんは「私は今回の発言の背景にある、日本の状況に問題を感じています」とし「もちろん女性であることで発言しづらくなる現状は、改善するべきです。それだけでなく女性は家庭での役割や、職場でのキャリアなど人生の様々な場面で生き方をフラットに選択することができない状況に置かれています。そして女性だけでなく、置かれる立場によって、人々の生き方が狭められている状況を変えなければなりません」と、女性だけでなく、マイノリティーに対する問題も提起した。

 さらに「私は、自分の作品を通じて、そのような社会と向き合ってきました。今後の作品でも、女性を含め、多様な立場の人たちがその人らしく生きることができる社会に変わっていくことに貢献できればと思います」とし、今後も変わらず作品を通じて社会への問いかけを続けていくことを誓っていた。

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2021年2月11日のニュース