「監察医 朝顔」鬼越トマホーク金ちゃん 月9初出演「まさか」実は子役挫折も「血肉に」「集大成の演技」

[ 2020年11月2日 08:00 ]

「監察医 朝顔」第2話にゲスト出演し、月9デビューを果たす鬼越トマホーク・金ちゃん(C)フジテレビ
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 “毒舌ケンカ芸”で人気のお笑いコンビ「鬼越トマホーク」のツッコミ担当・金ちゃん(34)が今月9日に放送されるフジテレビ「監察医 朝顔」(2日スタート、月曜後9・00)第2話にゲスト出演。“月9”ドラマ初出演を果たすことが分かった。実は子役としての活動歴がある金ちゃんだが、芸人デビュー後のテレビドラマ出演は今回が初。第2話のカギを握る少年野球チームの監督役を演じ「子役を挫折して二十数年、まさかの芸人になって月9デビューさせていただきました!自分自身、集大成の演技となっております」と力強くアピールしている。

 主演の上野樹里(34)が2006年10月期の大ヒット作「のだめカンタービレ」以来13年ぶりに月9に挑戦したヒューマンドラマ(昨年7月期)の続編。シーズン2は33年の歴史を誇るフジテレビの看板枠・月9史上初の2クール連続放送となる。06年から「週刊漫画サンデー」に連載されていた同名の人気医療漫画(原作・香川まさひと、漫画・木村直巳)を原作に、法医学者・万木朝顔(まき・あさがお)が遺体の解剖を通じて真実を明かしていく姿を描く。

 第2話は、ある日、ひとけのない空き地で中学生・矢野諒が遺体で発見される。野球のユニフォームを着て亡くなっている諒の傍らには野球のグローブが、空き地の金網には野球のボールが挟まっていた。現場の様子に、野毛山署から駆けつけた朝顔(上野)の父・万木平(まき・たいら/時任三郎)は不自然さを感じる。諒の身元確認のため、遺体安置所に現れた諒の兄・一馬に会った朝顔たちは、諒と一馬が双子の兄弟だと知り、驚く…という展開。

 金ちゃんが演じるのは、諒と一馬がともに所属する少年野球チームの監督・三輪(みのわ)。練習の厳しさは父兄の間でも有名で、時に指導がエスカレートして選手にキツい言葉を吐くことも。そのコワモテの風貌と合わさり、三輪が怖くて辞めていった少年たちは数知れない。平たちは諒の関係者の1人として三輪へも聞き込みを行うが、三輪には諒が亡くなった時間に確固としたアリバイがないことが分かる。

 「鬼越トマホーク」は、ともにコワモテ、いかつい風貌のツッコミ担当・金ちゃんとボケ担当・坂井良多(34)が10年5月に結成。NSC(吉本総合芸能学院)東京校15期生首席で、同期には「おかずクラブ」「ニューヨーク」、横澤夏子(30)らがいる。

 些細なことから2人がケンカを始め、止めに入った先輩らに、坂井が「うるせえな~。○○してろ!」と“的を射た”毒舌を浴びせると、金ちゃんが「ホントは思ってないと思うんですけど…」とフォローを入れるかと思いきや追い打ちをかけるネタが人気。14年にテレビ東京「ざっくりハイタッチ」で「鬼越トマホークの喧嘩を止めよう」として初めて取り上げられ、フジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」や日本テレビ「スッキリ」などでも披露。2人の舌鋒は鋭く、今年5月、7月にはニッポン放送「鬼越トマホークのオールナイトニッポン0」も評判を呼んだ。

 父が40年間売れない演歌歌手という金ちゃんだが、実は自身も子役として活動。1997年10月期の日本テレビ「ぼくらの勇気 未満都市」に出演したこともある。芸人としてデビューしてからは今回がテレビドラマ初出演にして月9初出演。金ちゃんは「子役を挫折して二十数年、まさかの芸人になって月9デビューさせていただきました!思い返せば、チビノリダー(『とんねるずのみなさんのおかげです』の『仮面ノリダー』)のオーディションに行って『太っているからチビとデブ、2つ乗っかっちゃうからダメ』とか『太っている子役は内山信二君だけで十分』とか少年の頃の挫折が自分の血となり、肉となりました」と毒舌を交えて子役の過去を打ち明け「自分自身、集大成の演技となっております。是非ご覧ください!」。子役時代に培った演技力が注目される。

 同局の金城綾香プロデューサーは「(チーフ演出の)平野(眞)監督と『金ちゃんに会ってみたい!』ということでオファーさせていただき、現場でお会いできた時は大興奮しました!」と喜び。「毒舌も飛び出さず、とても紳士的でした。撮影用のフェイスシールドがあまりに窮屈で顔にくっついてしまった役者さんは、9話まで撮影が終わった『監察医 朝顔』ですが、今のところ唯一、金ちゃんさんだけです」と“撮影秘話”を明かした。

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