真田ナオキ、殺陣と真剣斬りで気合 最新曲「恵比寿」さらなるヒットで恩返し

[ 2020年10月13日 07:00 ]

海岸で真剣斬りを披露した真田ナオキ
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 演歌歌手の真田ナオキ(30)が12日、神奈川県横須賀市の秋谷海岸で真剣斬りを披露した。1月に発売した新曲「恵比寿」が4万枚を超えるヒット。攻勢をさらに強めるべく、力一杯に刀を握って気合を込めた。

 宮本武蔵をイメージした剣豪になり、3人の敵との殺陣、真剣で巻きわらを斬る演技に挑戦した。殺陣では俊敏かつ豪快な動きを見せた一方、真剣斬りでは静かに心を落ち着かせて集中。「真剣を持つだけでも怖かった」と振り返ったが、堂々と巻きわらを切り落とした。「切れ味を感じる余裕もなくて。サッと入った時はスッと切れました」とホッとした様子だった。

 「真田」の名は、師匠の吉幾三(67)が「歌謡界で力強く戦ってほしい」と思いをこめてつけたもの。1月に行った「恵比寿」の発表会には、真田家の赤備えの甲冑で登場。「真田ナオキ、ただいま見参!いざ出陣!」と心機一転の再出発を誓った。

 それから9カ月、4万枚の売り上げを達成。自身最大のヒット曲となった。16年にデビューするも、泣かず飛ばずの歌手人生を歩んできたが、新曲のヒットはそうした過去の自分への“倍返し”になった。

 神奈川の海岸は、持ち味のダミ声を生んだ場所。歌手を志した21歳の時、特徴のある声にしたいと考えた。日本酒でうがいし、辛い食べ物を食べ、そして海岸で潮風に向かって叫んだ。「多いときは週に2回、江ノ島の方の海で6時間ぐらい叫んだり、民謡を歌ったり」。これをデビューまで続け、「最後はこれぐらい叫ぶと、のどがどれぐらい潰れるのか、自分で分かるようになった」という。

 その努力がようやく身を結んだ。真田を勇気づけたのは同じ“ナオキ”、TBS日曜劇場の「半沢直樹」だ。どんなに苦しくても屈せずに前を向く男、半沢直樹に力をもらった。「もっともっと曲をヒットさせることが、応援してくださるファンの方への“恩返し”となる」と半沢のように真剣な表情で語った。

 “感謝と恩返し”は半沢にも負けないつもり。コロナ禍において返信したファンレターは1000通以上だ。「コロナでキャンペーンができなくなった時、支えだったのはファンレター。“何があっても応援してます”と書いて下さる方が多かった」。その気持ちが嬉しくて、“1000通返し”をした。

 今はファンの前で歌いたいという思いが強い。「勇気を与えたり、元気にするエンターテインメントは、明日への活力になる。必死に頑張っていけば結果はついてくると思う。感謝を忘れずに一歩、一歩進んでいきたい」と力を込めた。

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2020年10月13日のニュース