“16歳新星”奥平大兼「いろんなことに挑戦したい」 映画「MOTHER」でデビューし脚光

[ 2020年7月26日 05:30 ]

映画「MOTHER マザー」で社会から孤立する繊細な少年役を演じた奥平大兼(撮影・西川 祐介)
Photo By スポニチ

 長澤まさみ(33)の主演映画「MOTHER マザー」(公開中、監督大森立嗣)でデビューした新人俳優が注目を集めている。初めて挑んだオーディションで大役をつかんだ高校2年の奥平大兼(16)。シングルマザーである母親のゆがんだ愛情を受けて育つ息子・周平役で存在感を発揮している。

 2年前、自己紹介の仕方を練習しただけでオーディションに挑戦。「次は頑張ろう」と思っていたら「合格」の報が届き「ドッキリを受けた感じだった」と振り返る。不安は尽きなかったが、大森監督の助言もあって「自分の感じるまま周平になる」ことをテーマに役と向き合った。

 その日暮らしで学校にも通えない周平役を演じるにあたって、撮影中は食事制限。57キロあった体重を47キロまで落として役作りした。「立ちくらみするぐらいきつかった」と苦笑いする。やりたいことは演技にとどまらない。「音楽と服も大好き。いろんなことに挑戦したい」。16歳新星が誕生した。

 ◆奥平 大兼(おくだいら・だいけん)2003年(平15)9月20日生まれ、東京都出身の16歳。中学1年の時、渋谷駅でスカウトされ、芸能界入り。6歳から12歳までやっていた空手は初段の腕前。12年に全国武道空手道交流大会「形」優勝。中学時代はバスケ部に所属。身長1メートル73。

続きを表示

2020年7月26日のニュース