「半沢直樹」堺雅人 コロナ禍の思い「頑張れる幸せ」安全撮影も「ぶつかる力を弱める選択肢はありません」

[ 2020年7月12日 16:21 ]

日曜劇場「半沢直樹」制作発表会見に出席した(前列左から)北大路欣也、上戸彩、堺雅人、及川光博、香川照之(後列左から)井川遥、尾上松也、片岡愛之助、市川猿之助、今田美桜(C)TBS
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 俳優の堺雅人(46)が主演を務めるTBS日曜劇場「半沢直樹」(19日スタート、日曜後9・00、初回は25分拡大スペシャル)の制作発表会見が12日、東京・丸ビルホールから配信で行われた。当初は4月19日にスタートする予定だったが、新型コロナウイルスの影響により3カ月延期。4月上旬から中断していた撮影は6月に入って本格的に再開され、堺は「現場の先生のご指導の下、ガイドラインに従って安全に気を付けながら、しっかりと撮影はしております」とコロナ禍における撮影を報告し「ですが、ぶつかる力を弱める選択肢は我々にはありません。本当に全力でぶつかっていって、そのぶつかる様を皆さんに見ていただけたらと思います」と力強く語った。

 さらに「アクリル板がある会見は初めて。これが新しい生活様式なんだなと思いました。続編が決まってから『頑張ってね』『頑張れ』というお声を頂けるんですが、この時代になって『頑張れる』ということが凄く幸せなんだと思っております。頑張りたくても頑張れない人はいっぱいいると思いますし、お芝居をやりたくてもやれない方はたくさんいると思います。そんな中、『頑張れる』ということが凄く幸せだと心から思っております。その幸せを噛み締めながら、残りの撮影も頑張ります」とコロナ禍にある今の思いを明かした。

 会見には堺をはじめ、上戸彩(34)及川光博(50)片岡愛之助(48)今田美桜(23)井川遥(44)尾上松也(35)市川猿之助(44)北大路欣也(77)香川照之(54)の10人が出席。座席の間にはアクリル板を設置した。前作の制作発表と同じ会場。前作と同じように働く女性200人が今回はモニターから会見を見守った。

 前作はベストセラー作家・池井戸潤氏の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。2013年7月期に放送され、東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 続編は「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。出向先の東京セントラル証券で営業企画部長となった半沢に巻き起こる事件を描く。前半は大手IT企業の敵対的買収案件をめぐり、半沢が出向元の東京中央銀行と対立。後半は航空会社の経営再建をめぐる物語となる。

 堺をはじめ、半沢の妻・花役の上戸、半沢と同期の頼りになる情報通・渡真利忍役の及川、半沢の前に立ちはだかったオネエ口調の金融庁検査官・黒崎駿一役の愛之助、半沢に東京セントラル証券への出向を命じた頭取・中野渡謙役の北大路、半沢の最大の敵となった大和田暁常務役の香川と主要キャストも続投。

 今田は東京セントラル証券の新入社員・浜村瞳、井川はドラマオリジナルのキャラクターで半沢や渡真利が行きつけの小料理屋の女将・智美、松也はIT企業スパイラル社の創業者・瀬名洋介、猿之助は半沢の前に立ちはだかる新たな敵役で東京中央銀行証券営業部部長・伊佐山泰二を演じる。

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