藤井聡太七段 王位戦前夜祭出席、初の対局場検分に緊張「いい将棋を指せれば」

[ 2020年6月30日 19:48 ]

対局場となる愛知県豊橋市のホテルアークリッシュ豊橋で行われた王位戦7番勝負第1局の検分を行った木村一基王位(将棋盤の右)と挑戦者の藤井聡太七段(同左)日本将棋連盟提供
Photo By 提供写真

 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が挑戦者として木村一基王位(47)に挑む、第61期王位戦7番勝負(7月1日開幕)の前夜祭が30日、愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で開かれた。

 新型コロナウイルス感染防止の観点から、関係者やファンに囲まれる通常スタイルから変更。出席者はごく少数で、両対局者も時間差で登場する形で実施され、ユーチューブで生配信された。

 前夜祭も、それに先立って行われた対局場の検分も“初体験”だった藤井は「少し緊張しています」とさすがに表情は硬め。それでも抱負を問われると「いい将棋を指せれば」と力を込めた。

 記念制作される扇子に記される文字は「信」と認めた。理由を問われると「2日制で7番勝負。非常に長いので、最後まで自分を信じて戦えれば、という思いで書きました」と説明した。

 一方、「藤井さんが絶好調なのでこちらが挑戦者の気持ちで臨みたい」と語った木村は「気」と認め、「このシリーズは自分の気の持ちようが大事」と一言。ただ、チャペル利用の対局場となることについて質問されると、「私と藤井さんが結婚するわけではないので…」と語り、苦笑いを浮かべていた。

 会の最後には、別室の夕食会場にいた藤井の師匠・杉本昌隆八段(51)が飛び入り参加。自身と藤井の念願だった愛知県下でのタイトル戦実現とあってか、「どんな将棋になっても見どころしかない!」と興奮気味に語っていた。

続きを表示

2020年6月30日のニュース