藤井七段、試練「過密」の6月…自己最多9日間9局のハードスケジュール

[ 2020年6月9日 06:15 ]

第91期棋聖戦5番勝負第1局   〇藤井聡太七段 ●渡辺明棋聖 ( 2020年6月8日    東京・将棋会館 )

<第91期棋聖戦5番勝負 第1局>渡辺明棋聖との第1局を終え会見に臨む藤井聡太七段(撮影・小海途 良幹)
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 藤井七段にとって6月は未知のハードスケジュールだ。

 10日も公式戦が組まれており、息をつく暇もない。棋聖戦同様、タイトル戦出場が懸かる王位戦は挑戦者決定リーグ白組4勝0敗で首位を走っており、同組プレーオフ出場以上が確定。13日に勝つか、敗れても15日のプレーオフを制すると挑戦者決定戦(23日)へ進む。今月は現時点で9局が確定しており、さらに1局追加の可能性がある。

 藤井の月間最多局数は17年6月の10だが、早指し棋戦が含まれていた関係で対局日数は7日だった。今年3月は9局を8日で指している。今月確定の9日9局は自己最多。しかも20日には杉本八段との師弟対決、25日には30連勝を阻止された佐々木七段とのリベンジマッチと、注目度の高いカードがずらりと並ぶ。密閉、密集、密接の「3密」は回避できても「過密」からは逃げられない。

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