高畑充希が心の訴え “言葉の刃”に「グサグサと刺されるんだから」 誹謗中傷問題で長文つづる

[ 2020年5月30日 13:45 ]

高畑充希
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 女優の高畑充希(28)が29日、自身のインスタグラムを更新。ネット上での誹謗(ひぼう)中傷問題について思いを書き込んだ。

 フジテレビがネットフリックスとともに放送していた恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が23日に死去。木村さんにはネット上で誹謗中傷があったとされており、問題視されている。

 この日、高畑は長文が書かれた画像を6枚に分けてアップ。「最近よく考え事をします。時間があるって良いなあ、と、こういう時に思うのですが」と書き出して、「最近は誹謗中傷について、考えていて。今、多くの人が考えているテーマかもしれないのですが、私はなんだかんだ久々に、麻痺させていた傷口を、プチプチっと開かれる感じがしました」と報告した。

 自身も誹謗中傷を受けることがあるという。「普通に生きていたら口に出すことが無いような、相手の心を抉るためだけの言葉を思いきりぶつけられたことがあります。俳優業は華やかに見えるかもしれないけれど、多分誹謗中傷を受けたことが無い俳優さん女優さんは存在しないんじゃないかな、と思うくらいに。ほぼ100%受けます。(共演者に男前な人気者が居る場合なんかは特に!理不尽だった笑)」と俳優業について説明した。

 「最初はめちゃくちゃ驚きました。だって、会ったことも、話したこともない顔の見えない人から、言葉でグサグサと刺されるんだから」と回顧。「道を歩いていて、急に通り魔に刺されたような。え!?と動揺している間に、気付けば心が死んでいました。運よく身体は死ななかったから、今こうして文章を打てているんだけれど」と、言葉という“凶器”の恐ろしさを伝えた。

 「そして後から気付きました。あ、沢山の人に知ってもらえるようなタイミングと、急に刃物が飛んできだしたタイミングって一緒だ!と」。

 「人には好き嫌いがあります。私だって自分のこと、好きな部分も有れば、嫌いな部分もある。内面も、造形も」としたうえで「だから、10人の人が私の存在を知っていて、そのうち1人が私のことを嫌いだとして。1万人の人が私の事を知ってくれるようになったら、当たり前に、嫌いだと感じる人も増える訳です」とも。

 有名になることでアンチが増えることに「当然じゃん!簡単な算数じゃん!と思えたのは最初のショックから少し経ってから」だという。

 それでも「だからといって、何言われてもへっちゃら~!というアイアンウーマンになれた訳ではありません。ちょっとくらいは麻痺させられるスキルを手に入れている私たちですが、やっぱり傷ついちゃう。ニンゲンだもの」と打ち明け、「何が悲しいって、それらの言葉はほぼ全て、何かしらの媒体を通して作られた自分に対するものだから。目を見て、身体を触れ合わせた上で感じさせてしまった反感ではないから。そしてその解釈がこちらの本意とすれ違っていても、反論ができないから」。

 「相手の顔が見えない、ってそういう事なのです。両手を縛られて、動けないようにされて、覆面を被った知らない人に金属バットで殴られているそんな感じなのです。まったくフェアではないのです」と訴え。「そしてきっと、その殴っている覆面の人は、ほんの少しの後ろめたさを、刹那的な程のその人の正義感で丸め込んでいるんだと思います。こいつの方が悪いんだから、自分はヘイトする権利がる、当然さ!ってね。かなしいね」とつなげた。

 続けて「ただ、そんな私も勿論、毒は吐きます。笑 聖人君子じゃないからさ、笑」としながらも「でも、友達だったり、家族と話す中で。わざわざネットに書いたり、会った事のない人のアカウントに攻撃しに行ったりはしない。だから、言葉の刃を向けられた時はいつも、“あ、この人は他愛もない毒を話せる親しい人すら居ないのか…”と、なんとも切ない気持ちになる訳です。必殺・哀れみの術!!!の使い手になってきた私です」とつづった。

 「結局何が言いたいかというと、いつもテレビで微笑んでるあの人も、ワイドショーで嫌われ役を担っているあの人も、あなたの苦手なあの人だって。みんな見えないところで、日々理不尽と闘っておるのです。カッケーな!って。リスペクト、です」と、芸能界の実情を書き込み「元々強いんじゃなくて、強くならなきゃやっていけないから強くなった同世代の女優さんを沢山知ってます。みんなめちゃくちゃカッケーです」と思いを記した高畑。最後はファンに感謝し「ほんとにいつも、ありがとね!!」と結んだ。

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