玉川徹氏 黒川検事長めぐる報道に「賭け麻雀を認めたことになると 法律家としての資格はない」

[ 2020年5月21日 12:39 ]

 テレビ朝日の玉川徹氏が21日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルス感染拡大で全国に緊急事態宣言が発令されていた5月上旬に、東京高検の黒川弘務検事長(63)が新聞記者らと賭け麻雀をした疑いがあると21日発売の「週刊文春」が報じたことについて言及した。

 羽鳥慎一アナウンサー(49)が「検察庁法改正案は秋の国会で継続審議ということになります」と言うと、玉川氏は「もうその話も吹き飛びますよね。問題なのは、ゲームとしての麻雀だったのか、それとも賭け麻雀だったのかって、ここですよね」と指摘。その上で「朝日新聞は、認めたっていうふうなことを言ってますけど、まだ本人が本当に認めたのかどうか分かりませんけど、仮に本当に本人が賭け麻雀を認めたってことになると、まず黒川さん自身が検察のトップ、幹部どころか検事である資格すらないですよね、もう。法律家としての資格はないです」と断じた。

 そして「次に今度は政権ですよ」とし、「政権は、この黒川さんが本当に欠くべからず存在であるから、それまでの慣例も破ってですね、内閣の判断で定年を延長したわけでしょ。この定年延長自体も違法だって元検事の方々も言っているわけです。違法の恐れがまだなくなっていないんだけど、それでも定年延長するぐらいにふさわしいトップにいてもらわなくては困る人だって定年延長したわけでしょ。じゃあその判断なんだったんだという話になるわけですよ。だから、辞めて済むっていう話じゃない」と強調。

 さらに「それともう1つ、新聞記者ですよ。新聞記者は一緒に賭け麻雀やっていたということになると、そういうふうにふさわしくない人をこれから検事のトップに立っていこうとすることをみすみす見逃すことをやっていたってことになるわけです。これはもう3者に関してどうなんだという問題になるでしょうね。本当に賭け麻雀やっていたんだったら」と話した。

 週刊文春は、黒川氏が今月1日と13日、東京都内の産経新聞記者宅で、住人の記者や同僚記者、朝日新聞の元検察担当記者の計4人で賭け麻雀をした疑いがあると報じた。

 朝日新聞社は50代の男性社員が参加していたことを認め「不要不急の外出を控えるよう呼び掛けられた状況下でもあり、極めて不適切な行為だ。金銭を賭けていたかどうかは調査中」と談話を出した。産経新聞社広報部は「取材過程で不適切な行為があった場合には、取材源秘匿の原則を守りつつ、社内規定にのっとって適切に対処する」とのコメントを出した。

続きを表示

2020年5月21日のニュース