朝ドラバトンタッチも異例 コロナ対策で報道陣入れず…戸田恵梨香、信楽焼夫婦茶碗で“エール”

[ 2020年3月24日 17:14 ]

バトンタッチセレモニーを行った窪田正孝と戸田恵梨香(C)NHK
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 今月28日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜前8・00)のヒロインを務める女優の戸田恵梨香(31)と、30日にスタートする次回作「エール」の主演を務める俳優の窪田正孝(31)が24日、東京・渋谷の同局で恒例のバトンタッチセレモニーを行った。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、報道陣を入れない異例の“無観客セレモニー”となった。

 戸田は「まだ放送が続いているので、いまだに撮影が終わった感覚がないんですけれど、本当にかけがえのない、ぜいたくな時間を過ごせたんだなと改めて思います」と話し、「共演者の皆さんから、会うたびに笑顔と愛情というエールをもらい、日々救われていたなと思っています。また滋賀県・信楽のほうにうかがった際、地元の方に、『スカーレットに大きな期待を寄せている』とおっしゃっていただき、『スカーレット』を通じて、街や人に寄り添っていける作品になったらいいなって思ったので、信楽の方たちのことばも大きかったです」と感謝の思いを明かした。

 窪田は「ヒロインの(二階堂)ふみちゃんといつも二人三脚で演じています。感情の起伏があるシーンなど、さまざまな場面がありますが、お互いに励まし合って、撮影をしています」と撮影の様子を明かし、「作品を通して福島のすばらしさを全国の皆さんに知っていただきたいですし、物語では音楽を通して、音との夫婦関係や裕一に関わる人たちとの人間模様も見どころです」とアピールした。

 恒例のドラマゆかりの品のプレゼント交換では、戸田からは信楽焼のオリジナル夫婦茶碗、窪田からはドラマのモデルとなる古関裕而さんが青春時代を過ごした福島県・川俣産の「スカーレット色」のシルクのスカーフがそれぞれ贈られた。窪田は「さっそくふみちゃんと一緒にお米を食べるシーンで使わせていただこうと思います」とし、戸田は「温かみも感じますし、やはり産地のものはいいなと思います。ちゃんと身につけて、一緒に生活したいと思います」と話した。

 新型コロナウイルス対策のため、2月29日の「スカーレット」クランクアップ取材会も中止。「エール」も主演(ヒロイン)が登壇してPRに努める恒例の第1週試写会&会見を行わず、小規模試写会を今月18~21日に6回実施。窪田は同局を通じて書面でコメントを発表。異例の対応が続いている。

 「エール」は朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(39)以来、約6年ぶり。

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