藤井聡太七段、史上初の3年連続勝率8割確定「そういう結果を残せたのは良かった」

[ 2020年3月24日 20:07 ]

稲葉陽八段(右)に勝ち、史上初の3年連続勝率8割を確定させた藤井聡太七段
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 将棋の藤井聡太七段(17)が24日、大阪市の関西将棋会館で第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組の対局に臨み、稲葉陽八段(31)に129手で勝った。藤井の今年度成績は52勝12敗(未放映のテレビ対局を含む)。年度内の対局は31日の棋聖戦決勝トーナメントの菅井竜也八段戦を残すのみで、その菅井戦に敗れても勝率はちょうど8割。藤井は一昨年度から毎年8割を超えており、史上初の3年連続が確定した。「そのことは意識してなかった。一局一局全力を尽くしてきた。そういう結果を残せたのは良かった」。対局後、藤井は淡々と語った。

 2年連続8割はかつて羽生善治九段(49)が1987、88年度に達成した。日本将棋連盟が将棋大賞を制定し、全棋士の記録を保存し始めた74年以前で2年連続を確認できたのは66、67年度の中原誠十六世名人(72)のみ。いずれにしても3年連続8割は初めてで、藤井の棋士人生における金字塔がまた一つ増えた。

 藤井の先手で始まり、戦型は角換わり腰掛け銀。経験値を裏付けるように指し飛ばす稲葉に対し、藤井は最大87分の長考も投入して傾き始めた形勢を取り戻そうと奮闘。持ち時間4時間の対局で一時、残り9分の藤井に対し、稲葉が3時間22分残す大差が付いた。ところが優勢になった稲葉が寄せを誤り、一気に開いた活路を藤井が正確に進んで逆転勝ちした。「中盤長考した場面もありましたが、読み筋が当たらず時間、形勢苦しくなった。時間もなくなって厳しくしたかなと思っていた」と率直に振り返った。

 比類なき偉業。棋界の外へ目を向けると、3年連続の勝率8割は大相撲の横綱・白鵬が12年から年間90番中、76勝、82勝、81勝して達成した。プロ野球では1リーグ時代の阪神が37年秋季に39勝9敗1分けの・813、38年春季に29勝6敗の・829で連続8割。規定投球回数到達の投手は阪急・山田久志が最後で78年に18勝4敗の・818、79年に21勝5敗の・808を残したが、3年連続はいずれもいなかった。

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