1カ月前のMRIでは“異常ナシ”だったハズなのに…三田佳子、3時間の大手術に至った経緯とは?

[ 2020年3月17日 21:40 ]

女優の三田佳子
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 女優の三田佳子(78)が17日、テレビ朝日「名医とつながる!たけしの家庭の医学」(後7・00)に出演。首の激痛に苦しめられた壮絶な過去を語った。

 2017年、三田は日本テレビ系ドラマ「過保護のカホコ」の撮影で忙しい日々を送っていた。撮影中、首に違和感を感じていたが、ちょっとした疲労が出たのだと軽く考えていたようだった。

 その後、孫と戯れていたところ、首に強い痛みを感じた三田は、痛いと集中力に影響するということで、かかりつけ医に診てもらうことにしたという。

 三田はペインクリニック(麻酔などで痛みを取り除くことに特化した診療科)でブロック注射を受け、一時的に痛みは和らいだものの、翌日には首だけでなく頭も痛み出してしまう。痛み止めも服用しごまかしてはいたが、我慢できる状況でもなく、整形外科でしっかり診てもらうことにした。

 しかしMRIで首を検査しても、異常らしい異常は見当たらない。三田は「言いようのない不安」をおぼえたそうだが、加療することはなく、結局首の痛みは徐々に増していった。

 最初の痛みを感じてから6週間。包丁を使っていただけで猛烈な「ハンマーで打たれた」ほどの痛みが襲ってくるようになった。

 痛み止めの影響で吐き気をもよおすなど、身も心もボロボロな状況。そんな中、頸椎(けいつい)・脊椎病の権威が診療し、MRIで再検査を行ったところ、頸椎の内側に3センチもの膿(うみ)のかたまりが発見された。これは「頸椎硬膜外膿瘍(のうよう)」という名の病気。膿の塊が脊髄を圧迫することで、首や頭などに強い痛みを引き起こしていた。

 これは何らかの原因で細菌が首の骨に付着することで発生。三田の場合、撮影などの疲れで免疫力が低下し、細菌の繁殖を許してしまったという。最初のMRI検査で発覚しなかったのは、その時点では“膿の量”が少なかったことにあるそうだ。

 膿を取り除くには、大切な脊髄の損傷を防ぐため、のど側から手術する必要があった。こちらには声帯の神経があるため、女優として大切な声を失う危険性もあった。しかし、三田は1996年、子宮体がんで“余命7カ月”を宣告され克服した過去を持つ。どのような結果が出ても“それは運命”と受け入れる決意を示し、迷うことなく手術の道を選んだ。

 2017年10月31日、3時間にも及ぶ大手術を敢行。手術後は絶対安静のためICU(集中治療室)に入り、一般病棟へ移ったのは10日後。入院生活は実に2カ月弱にまでなった。しかし術後の経過は良好で、「手術したらスッキリした」そう。退院後、三田は1週間で撮影復帰したという。

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2020年3月17日のニュース