「半沢直樹」片岡愛之助がラジオドラマ初挑戦 オネエ節の黒崎3・24一足早く復活!妻・美咲は堀内敬子

[ 2020年3月17日 17:30 ]

2013年の前作に続き「半沢直樹」で金融庁検査局の黒崎を演じる片岡愛之助(上)は堀内敬子(下左)竹財輝之助(下右)と「TBSラジオ オリジナルドラマ『半沢直樹』敗れし者の物語 by AudioMovie」を収録(下)(C)TBS
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 TBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)が7年ぶりに復活し、4月にスタートするのを前に放送されている、主人公・半沢直樹に倍返しされた人々の“その後”を描くラジオドラマ「半沢直樹 敗れし者の物語」(TBSラジオ、火曜後4・10頃)の第4章に、歌舞伎俳優の片岡愛之助(48)女優の堀内敬子(48)俳優の竹財輝之助(39)が出演することが17日、分かった。今月24日に「金融庁検査局 黒崎駿一主任検査官編」前編、31日に後編がオンエアされる。前作、“オネエ節”の黒崎役が大反響を呼んだ愛之助は続編ドラマへの出演も決定。今回がラジオドラマ初挑戦となり、続編スタートに先駆け、一足早く“あの甲高い声”がよみがえる。

 俳優の堺雅人(46)が主演を務める「半沢直樹」前作は2013年7月期に放送。東京中央銀行の銀行員・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 今回のラジオドラマは、半沢の倍返しを食らった敗者にスポットを照らすオリジナルストーリー。テレビ東京「ゴッドタン」や昨年10月期のTBS日曜劇場「グランメゾン東京」のスピンオフ「グラグラメゾン東京~平古祥平の揺れる思い」などで知られる人気構成作家のオークラ氏(46)らが脚本を手掛けた。第4章は劇団「MONO」の土田英生氏(52)が黒崎の声をフックに、見事なコメディーに仕上げた。

 TBSラジオ「ACTION」(月~金曜後3・30)内、毎週火曜午後4時10分頃から放送される全4章(全8話、各話約10分)。2月11日にスタートし、第1章(第1話、第2話)には東京中央銀行大阪西支店元支店長・浅野匡役の石丸幹二(54)と妻・利恵役の中島ひろ子(49)、第2章(第3話、第4話)には東京中央銀行元人事部次長・小木曽忠生役の緋田康人(56)、小木曽の出向先の部下・竹内遥役の笹本玲奈(34)、第3章(第5話、第6話)には西大阪スチール元社長・東田満役の宇梶剛士(57)、東田の元愛人・藤沢未樹役の壇蜜(39)が登場した。

 愛之助が演じた黒崎は、旧大蔵省銀行局出身の切れ者エリート。前作ドラマ前半は大阪国税局統括官として、舞台が東京に移ると金融庁検査局主任検査官として常に半沢の前に立ちはだかったが、2度も苦杯。プライドが高く神経質、なぜかオネエ口調。激高すると部下の急所をつかむという個性的なキャラクターは、前作放送時に大きなインパクトを残した。

 堀内演じる黒崎の妻・美咲は前作ドラマに登場しておらず、今回のラジオドラマが初お目見え。竹財が演じた島田亮太は、東京で金融庁検査局主任検査官となった黒崎の部下。検査が進まないことにイライラする黒崎に急所をつかまれたが、今回は…。そして、黒崎と美咲はどのような夫婦なのか――。

 今月上旬に収録を行った愛之助は、ラジオドラマ初挑戦。“黒崎節”は健在どころか、パワーアップ。愛之助が叫ぶたびにスタジオは笑いに包まれた。

 「普段は表情や身振りも使って演じているので、声だけの演技というのはとても難しいと常々思っていました。そのためオファーを頂いた時には悩みましたが、せっかくの機会なので挑戦しようと思い、収録に臨みました。脚本が面白いということもあって、とても楽しく収録ができました。非常に楽しかったです。この作品でしか出会えない黒崎を楽しんでいただけると思います。ぜひ、皆さん楽しみにしてください」

 前作ドラマの最終回、黒崎は東京中央銀行・岸川(慎吾)業務統括部長(森田順平)の娘と結婚。「2人はどうなっているのかと思っていました。人には、それぞれ好みがあるじゃないですか。彼女の好みは、キンキン声の黒崎なんだということが今回よく分かりました。堀内さんとの共演?しっくり来ました」と振り返り、手応えを示した。

 ラジオやradikoに加え、没入感あふれる音声コンテンツ「AudioMovie」でもストリーミング配信。TBSラジオは「オリジナルオーディオドラマ」と銘打っている。

 ▼堀内敬子 半沢直樹という大人気作品に携わることができると知って、とてもうれしく思いました。私が黒崎の奥さんなんだ!と驚きました。オーディオドラマは初めてだったので、セリフを言うタイミングなど、テレビとの違いに気をつけながら演じました。あの黒崎の声を聞いただけでよみがえる懐かしさと、また彼に出会えるワクワクの両方を感じていただけたら、うれしいです。

 ▼竹財輝之助 まさか声をかけていただけるとは思っていませんでした。もう一度、島田を演じることができて、うれしかったです。声だけで演じることは不慣れですが、いつも通り演じようと思って収録に臨みました。声だけになったので、映像よりもより鮮明に黒崎というキャラクターを感じることができると思います。そういった部分もこの作品で楽しんでいただきたいです。

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2020年3月17日のニュース