新生PARCO劇場こけら落とし公演「ピサロ」延期 初日13日→20日に

[ 2020年3月12日 15:34 ]

1月15日に行われたパルコ劇場のオープニングシリーズ会見(前列左から)藤井隆、渡辺謙、宮沢氷魚、森新太郎氏、石田明、三谷幸喜氏、吉田一輔、大泉洋、山本耕史、竜星涼、長田育恵氏(後列左から)宮藤官九郎氏、河原雅彦氏、生瀬勝久、池田成志、古田新太、前川知大氏、杉原邦生氏、市川猿之助、天海祐希、G2氏
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 建て替えのため2016年8月から約3年半にわたって休館し、今月13日に俳優・渡辺謙(60)主演の舞台「ピサロ」で“新装こけら落とし”を迎える予定だった東京・渋谷のPARCO劇場(636席)は12日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、文化イベントの自粛期間延長の政府要請を受け、同公演の初日を20日に延期すると公式サイトで発表した。当初予定の13日から19日の公演は中止する。

 安倍晋三首相は今月10日、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた全国的なスポーツや文化イベントの実施自粛要請について「今後おおむね10日間程度の延長を求める」と表明した。

 PARCO劇場は政府要請を受けて12日、公式サイトで「開催にあたっての予防策、拡散防止策を講じ、13日開幕予定で準備を進めて参りました。しかしながら本日までの感染状況、政府及び関係諸機関の動向を鑑み、残念ながらこのような苦渋の判断をさせていただくことになりました」と説明した。

 PARCO劇場オープニング・シリーズの第1弾。英劇作家ピーター・シェーファー氏の傑作戯曲で、翻訳・伊丹十三、演出ウィル・タケット氏。インカ帝国征服を目論む成り上がりのスペイン将軍ピサロ(渡辺)と、2400万人を従えるインカの王アタワルパ(宮沢氷魚)を描く。山崎努(83)主演により、1985年に旧PARCO劇場で上演された伝説の作品。当時アタワルパを演じた渡辺が今回、ピサロに挑む。

 新生PARCO劇場は今年1月24日に開場。こけら落とし公演は落語「志の輔らくご~PARCO劇場こけら落とし~」、朗読劇「ラヴ・レターズ~こけら落としスペシャル~」を上演したが、演劇公演としては「ピサロ」が第1弾となる。

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2020年3月12日のニュース