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受難続きの1年…NHK「法は犯しません」誓約書義務化へ 出演者の身体検査重要性を再認識

[ 2019年12月20日 09:00 ]

沢尻被告(前列左)の逮捕で来年スタート「麒麟がくる」の撮影分はお蔵入りに
Photo By スポニチ

 来年スタートのNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、重要な役どころを務めていた沢尻エリカ被告(33)がMDMA所持で逮捕され、撮影分が“お蔵入り”となる前代未聞の事態となった。それまでも受難続きで、15日に最終回を迎えた前作「いだてん」では、ピエール瀧(52)がコカイン使用で逮捕、チュートリアル徳井義実(44)が所得の申告漏れで活動自粛と不祥事が相次いでいる。

 この事態を重く見て、NHKは出演者たちの身体検査の重要性を再認識。演者に“身の潔白”を証明させる誓約書へサインを義務化する方向で話を進めている。誓約書は「現在、法律に触れるようなことはなく、今後も法律に触れるような事件を起こさない」との趣旨で、ドラマ出演時にタレント本人と所属事務所の社長が直筆署名をする形だ。事件が起きた際には即、賠償支払いを義務付ける。現在は書面の内容を検討しており、年度内にも判断するとみられる。

 背景には来年1月にNHK新会長となる前田晃伸氏(74)の存在もありそうだ。銀行畑を歩んできた金融マンで、書面での契約を重要視する意向が強い。木田幸紀放送総局長も定例会見で、今後について「事務所を通じて事前に確認はしているが、それでもこういうことが起きている。さらに検討を進める必要がある」と事務所のマネジメント体制に厳しい立場をとっていた。

 現在「麒麟がくる」の撮影は順調。沢尻被告の代役となった川口春奈(24)の演技も「真剣に取り組んでいて、周囲も身が引き締まる」(関係者)と高評価。年末で出演者のスケジュール調整が難しい中、時間を有効活用して深夜の撮影も増やし、当初の予定から2週遅れとなる来年1月19日の初回放送には間に合う見込みだ。出演者やスタッフは一丸となって作品作りに取り組んでおり、盤石な“身体調査”とともに1年という長丁場を駆け抜けていく。(特別取材班)

 ≪やらせ相次いだTV 制作現場の改革必須≫今年のテレビ業界ではやらせ問題も大きく注目を集めた。TBSは「消えた天才」「クレイジージャーニー」の2番組で、やらせ演出や過剰な映像加工があったとして謝罪した。佐々木卓社長は再発防止に向けた緊急の全社員集会で「視聴者の信頼こそが放送局の命だ」と社員らに語った。ただ同局関係者は「2番組を打ち切りにして終わらせただけで、制作現場に大きく変わったところはない」と話しており、今回の教訓が存分に生かされているとは思えない状況だ。テレビ朝日でも報道番組「スーパーJチャンネル」での企画にやらせが発覚した。

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