「スカーレット」25歳・福田麻由子 13歳末っ子役「甘えたい(笑)」初の朝ドラ「自分が出演するとは」

[ 2019年11月27日 08:15 ]

連続テレビ小説「スカーレット」でヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の妹・百合子を演じる福田麻由子(C)NHK
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 女優の福田麻由子(25)がNHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜前8・00)にレギュラー出演。ヒロインの妹役を好演している。13歳から演じ「私も、もう25歳で末っ子という役も今後あまりないと思うので、現場では先輩たちに思う存分、甘えてさせてもらおうかなと思ってます(笑)」。朝ドラ初出演に「自分が出演するとは思っていなかったので、出演が決まった時はすごく不思議な気持ちになりました」と語る福田に話を聞いた。

 女優の戸田恵梨香(31)がヒロインを務める朝ドラ通算101作目。タイトルの「スカーレット」とは「緋色」のこと。フジテレビ「夏子の酒」「妹よ」「みにくいアヒルの子」、日本テレビ「ホタルノヒカリ」などで知られる脚本家の水橋文美江氏(55)が朝ドラに初挑戦するオリジナル作品。“焼き物の里”滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとして歩み始める1937年(昭12)大阪生まれのヒロイン・川原喜美子の波乱万丈の生涯を描く。

 福田が演じるのは、川原家の三女・百合子。川原家が大阪から移ってきた時、まだ赤ちゃんで、根っからの信楽育ち。母・マツ(富田靖子)の優しくて穏やかな性格を最も受け継いでいる。次女・直子(桜庭ななみ)とは対照的に、信楽に住み続け、喜美子に寄り添って相談相手となる。

 2000年にTBS「Summer Snow」でドラマデビュー。04年に「下妻物語」で映画デビュー。子役からのキャリアがあるが、朝ドラ初挑戦については「朝ドラはオーディションに一度行ったことがあるくらいで、自分が出演するとは思っていなかったので、出演が決まった時はすごく不思議な気持ちになりました。撮影が長期間というのもありますし、影響力が大きいというのもありますし、未知の世界なので、驚きと不安がすごく大きかったです」と率直な心境。

 「今は大阪ことばに慣れるために、意識的に普段から大阪ことばで話すようにしています。撮影でもアドリブが飛び交うことが多いのですが、言葉の壁があって、標準語の時はポンと返せても、大阪ことばだと、どう言ったらいいのか分からないのが嫌だなと思って。頑張って練習していますが、関西ことばの敬語がまだよく分かりません(笑)」と格闘している。

 第43話(11月18日)から登場。第51話(27日)の時代は59年(昭34)、喜美子は21歳、百合子は13歳。喜美子は信楽最大の窯元「丸熊陶業」に勤め、信楽焼の火鉢の絵付け師に。川原家の家訓は「おなごに学問は必要ない」だが、百合子は進学希望。父・常治(北村一輝)の反対に、喜美子は説得を試みる。

 福田は「13歳の百合子から演じますが、百合子は家族の中では1人だけ戦争を知らない子です。悲惨なものを見てきていないので、素直さや天然さを持っている子…それを大事にして演じたいなと思っています。一方で、お父ちゃん(常治)は亭主関白で、百合子はある意味、家族に一番気を使って、顔色をうかがう面もあって、一番年齢が低いからというのもありますが、その場の家族の空気を誰よりも感じています。真っすぐで無邪気な面と、気を使っている面の両方あるのが彼女の特性なのかなと思っています」と役作り。

 戸田は所属事務所の先輩で「普段らよくお話をさせていただく機会があるのですが、今は恵梨香さんと話しているというより、喜美子姉ちゃんと話している感じで、本当に甘えたくなります。私も、もう25歳で末っ子という役も今後あまりないと思うので、現場では先輩たちに思う存分、甘えてさせてもらおうかなと思ってます」と茶目っ気たっぷりに笑った。

 「川原家は貧乏でいろいろとモメるし、お父ちゃんはすぐ怒るし、特別恵まれた家族ではありませんが、愛おしい家族です。家族があるというのは、それだけで1つの奇跡なんだと台本を読んでいても思います。視聴者の皆さんも毎朝、川原家を見て、元気を得てもらえれば、うれしいです。そして百合子はこれから大人になって結婚もするだろうし、一番末っ子から成長して、周囲の人たちを助けられるように成長していくだろうと思います。その姿を、私自身楽しみにしています」

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2019年11月27日のニュース