竹内涼真の勇気ある言葉「ドラマは見てもらって完成」 主演俳優の評価に結びつく視聴率

[ 2019年10月30日 09:30 ]

俳優の竹内涼真
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 10月期の主なドラマが続々スタートし、初回視聴率も出そろった。やはり、人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日)が強い。初回放送で20・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。「連ドラは平均10%を超えれば成功」という時代。ダブルスコアのスタートで盤石の強さを見せている。

 初回だけで見ると、2位以下は「相棒 season18」(テレ朝)の16・7%、「シャーロック」(フジ)の12・8%、「グランメゾン東京」(TBS)の12・4%、「まだ結婚できない男」(フジ)の11・5%と続く。録画や配信アプリ「TVer」など視聴手段が増える中、10%超えに安堵(あんど)するドラマ関係者も多い。

 取材をしていると「数字は局が考えることで、自分たちには関係ない。良い作品をつくることが大事」というスタンスの主演俳優もいる。だが、否応なくドラマの視聴率は主演俳優が「数字を持っているか、持っていないか」という評価に結びついてしまう。視聴率はテレビ局の収入に大きく関わるものだけに、出演者もその意識を持つべきだと思う。

 そんな中で、来年1月期のTBS日曜劇場「テセウスの船」の主演に決まった竹内涼真の取材時の言葉には勇気があるなと思った。

 「やるんだったら絶対見てもらいたいし、ドラマや映画は見てもらって初めて完成すると思ってる。見てくれた方のリアクションほしいし、自分がただやりたいことやって気持ち良く仕事してると、それはエゴ。だからもちろん視聴率は気にしますし、せっかく作り上げていくので、どれだけ眠くても、時間がかかっても、面白いモノを作りたいですね」

 日曜劇場はTBSの看板ドラマ枠。「テセウス…」の前にあたる現在放送中の「グランメゾン東京」は数多くの主演ドラマがヒットした木村拓哉の主演作で、竹内の後の来年4月期は堺雅人主演の世紀のヒット作「半沢直樹」が帰ってくる。その間をつなぐ作品を任された。

 「下町ロケット」「陸王」など日曜劇場で知名度を広げた竹内。満を持しての同枠初主演で、どんな姿を見せるか楽しみだ。

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2019年10月30日のニュース