吉本「ミキ」の京都市の施策PRツイッター「ステマ該当せず」

[ 2019年10月30日 21:09 ]

漫才コンビ「ミキ」の亜生(左)と昂生
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 京都市と吉本興業の契約に基づき同社所属の漫才コンビ「ミキ」が市の施策を投稿したツイッターについて、吉本興業が市関連のハッシュタグが明記されているとして、口コミを装ってPRする「ステルスマーケティング(ステマ)」に該当しないとする見解をまとめたことが30日、関係者への取材で分かった。

 市と吉本興業は昨年9月、総額420万円で京都国際映画祭などの宣伝事業を契約。ミキら所属芸人で「京都市盛り上げ隊」を結成しイベントや広報紙に登場し、ミキの2人が計100万円で施策をツイートした。

 吉本側の見解では、投稿に「京都市盛り上げ隊」や「京都市ふるさと納税」のハッシュタグを付けており「マーケティングの主体は明示されている」と説明。盛り上げ隊とはアンバサダーの役割で、便益も明示されているとした。

 その上で、盛り上げ隊の活動の周知により「今回のツイートが委託を受けてのプロモーションであるということは世間一般に十分に理解されていたと考えている」と主張している。

 一方、ステマとの指摘が出ていることを念頭に「より誤解のない方法でのプロモーションの在り方については常に考慮して実施していく」とした。

 インターネット広告に詳しい土井裕明弁護士は「一連のハッシュタグを見て、公金が使われているとどれだけの市民に伝わるのか。吉本は受け止める側への意識が欠落している」と指摘した。

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2019年10月30日のニュース