仲邑菫初段、藤沢女流本因坊に敗戦「憧れの藤沢先生と打ててうれしかった」

[ 2019年8月25日 15:18 ]

日本棋院の広島県本部創立40周年記念イベントで(左から)藤沢里菜女流4冠と対局する仲邑菫初段。(1人おいて)井山裕太4冠(記者撮影)
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 囲碁の最年少棋士・仲邑菫初段(10)が25日、広島市で日本棋院の広島県本部創立40周年記念の公開対局に臨み、藤沢里菜女流本因坊(20)と初対局、187手で藤沢が黒番中押し勝ちした。藤沢は女流5棋戦のうち4つを保持する女流棋士の第一人者。昭和を代表する棋士の一人、故藤沢秀行名誉棋聖の孫娘でもある。

 仲邑は今月5日、名古屋市で打たれた女流棋聖戦の予選を突破し、女流棋戦の本戦入り最年少記録10歳5カ月を樹立したばかり。これまでの最年少記録が藤沢の13歳5カ月だった。

 「憧れの藤沢先生と打ててうれしかった」。対局後、1時間あまりの対局をそう振り返った仲邑は将来の目標を「女流タイトルを獲りたい」と語った。一方の藤沢は対局前、「精一杯つぶされないように対局したい」と笑顔で語ったが、練習碁もなく棋譜をチェックする程度だった仲邑の囲碁に「改めてすごい強かった」と驚いた。

 特に序盤の形勢判断について「押されていて悪いなあ…と。途中、自分でも分からないくらい」と告白した。将来の目標を「女流タイトルを獲りたい」とする仲邑に、「数年後…と言わず。それくらいの勝負強さはある」とした。事実、11歳6カ月で入段する前の10歳時点では「プロ相手に2、3子くらい」置いたという。すでにプロである仲邑とはつまり「2、3子くらいの差がある」とし、10歳0カ月で自身の最年少入段記録を抜かれた仲邑の実力を認めた。

 解説で訪れた井山裕太4冠(30)は両対局者と並び立った舞台上に「僕も幸せ。数年後、タイトル戦で対局していると思う」とこの日の記念対局の意義を強調した。また女流棋戦に止まらず、一般棋戦でのタイトル奪取も狙えるとする藤沢を「菫さんもいいお手本にされるべき」と語った。

 また仲邑の父・信也九段(46)も登壇し、愛娘の対局を解説。対局するすぐ横に設置した大盤で解説を行うことを聞いた仲邑から「(解説する声が聞こえないよう)“できるだけ小さな声でしゃべってくれ”と言われた。家ではよくしゃべる」と素顔を物語った。対局内容については「序盤は食らいついていったが中盤から力の差が出た。藤沢さんのあとを追いかけていってほしい」と父として師匠としてさらなる精進を促した。

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