10歳仲邑初段、緊張の一戦 藤沢女流本因坊は余裕の笑み「つぶされないように」

[ 2019年8月25日 13:50 ]

日本棋院の広島県本部創立40周年記念イベントで(左から)藤沢里菜女流4冠と対局する仲邑菫初段。(1人おいて)井山裕太4冠(記者撮影)
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 囲碁の最年少棋士・仲邑菫初段(10)が25日、広島市で日本棋院の広島県本部創立40周年記念の公開対局に臨み、藤沢里菜女流本因坊(20)と対局した。藤沢は女流5棋戦のうち4つを保持する女流棋士の第一人者。故藤沢秀行名誉棋聖の孫娘でもある。仲邑は今月5日、名古屋市で打たれた女流棋聖戦の予選を突破し、女流棋戦の本戦入り最年少記録10歳5カ月を樹立したばかり。これまでの最年少記録が藤沢の13歳5カ月だった。

 対局前、「練習碁もない。精一杯つぶされないように対局したい」と笑顔で語った藤沢に対し、仲邑は「頑張ります」と意気込みを語るのが精一杯。解説で訪れた井山裕太4冠(30)は両対局者と並び立った舞台上に「僕も幸せ。数年後、タイトル戦で対局していると思う」と展望を示した。また女流棋戦に止まらず、一般棋戦でのタイトル奪取も狙えるとする藤沢を「菫さんもいいお手本にされるべき」と語った。

 また仲邑の父・信也九段(46)も登壇し、愛娘の対局を解説。対局するすぐ横に設置した大盤で解説を行うことから、「(解説する声が聞こえないよう)“できるだけ小さな声でしゃべってくれ”と言われた。家ではよくしゃべる」とその素顔を物語った。

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2019年8月25日のニュース