中村勘九郎&瀬古利彦氏「いだてん」トークショーで五輪秘話 金栗四三との不思議な縁とは…

[ 2019年8月4日 18:56 ]

三重県桑名市でトークショーを行った中村勘九郎(手前中央右)と瀬古利彦氏(同左)
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 NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)で主人公・金栗四三(かなくり・しそう)を演じる俳優の中村勘九郎(37)が三重県桑名市で4日、桑名出身のマラソン界のレジェンド・瀬古利彦氏(63)とトークショーを行った。

 2人は今回のトークイベントが初共演。金栗四三のイメージを聞かれた瀬古氏が「彼がいなかったら、マラソン選手になっていなかった。すごい人!」と答えた後に「金栗四三さ~ん」と叫ぶと、勘九郎が客席側から「スッス、ハッハ」と走って登場、会場を沸かせた。勘九郎は登壇後「いだてんに出ていなかったら、マラソン界のレジェンド・瀬古さんにお会いできる機会はなかった」と共演を喜んだ。

 瀬古氏はドラマの印象について「フレー!フレー!早稲田などで使われている『フレー』は、英語だと思っていた」と白状し、「日本語の『奮え』からきていることを知って、勉強になりました」とコメント。

 「シューズ」というテーマでは、瀬古氏がロサンゼルス五輪とソウル五輪で実際に着用していたシューズを披露。走り方を見た数日後には、自分にピッタリ合ったシューズを製作してくれたというシューズ職人・三村仁司氏の話を披露した。

 勘九郎はストックホルム五輪のロケで履いた金栗足袋を持参。石畳が滑りやすかったため、走り方を工夫したと語った。偶然にも、ストックホルムの競技場は、瀬古氏が欧州の大会に初出場した時の会場で、優勝したスタジアムだったといい、金栗四三との不思議な縁にも触れた。

 「ターニングポイント」というテーマでは、瀬古氏が高校まで負けなしだったが大学受験に失敗し、浪人して米国に1年間入学した時の苦労話を披露。ハンバーガーの食べすぎで10キロ増量したが、英語ができるようになり、翌年早稲田に合格した苦労話で、観客から拍手を浴びた。

 来年開催する東京五輪に話が及ぶと、日本のこの暑さに慣れている日本人選手は「有利だと思う」と瀬古氏。勘九郎は「陸上とサッカーの観戦チケットが当たった」と明かした。瀬古氏は、「会場の皆さんをマラソンに招待します。沿道での応援は入場券いらないですから!」と話し、笑いを誘った。

 今回のトークイベントに合わせて桑名市が「金栗トーク桑名」というツイッターアカウントを開設。数日前よりイベントを盛り上げてきたほか、トークショー開演前の会場周辺の様子や、出演者の様子なども発信した。イベント中にはフォロワーがトークショーの内容をツイートし、勘九郎と瀬古氏もツイッターから質問を拾ってトークを展開する場面も。SNSとの連動企画で盛り上がった。

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2019年8月4日のニュース