上野梨紗初段 プロ勝利はお預け 約3時間の対局に「序盤からずっと悪かった」

[ 2019年7月8日 13:43 ]

囲碁の女流棋聖戦予選でプロ初勝利を目指す上野梨紗初段。左は新海洋子五段
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 囲碁で今年4月にプロ入りした新人棋士の上野梨紗初段(13)が8日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で公式戦の第23期ドコモ杯女流棋聖戦予選Bの対局に臨み、新海洋子五段(61)に209手で敗れた。

 上野初段はこれが公式戦2戦目で、プロ初勝利は再びお預けに。約3時間の対局を終えて「序盤からずっと悪かったと思う」と振り返った。上野初段は6月に13歳の誕生日を迎えた中学1年生。この日勝てば13歳0カ月で、歴代4位の年少記録に並んでいた。

 この日は姉で同タイトル現保持者の上野愛咲美女流棋聖(17)も、隣室で別の公式戦に臨んでいる。対局前には姉が妹の対局室を訪れ、貴重品入れの使い方を教えるほほえましい場面もあった


 この日は同じ4月に史上最年少でプロ入りした仲邑菫初段(10)も、大阪市の日本棋院関西総本部で同予選で田中智恵子四段(67)と対局する。同じく公式戦2戦目となる仲邑初段が勝てば10歳4カ月で、藤沢里菜女流3冠(20)が持つ11歳8カ月の史上最年少勝利記録を更新する。

 ◇囲碁日本棋院所属棋士の年少勝利記録上位(8日現在、仲邑の対局前)

1位 藤沢里菜 11歳8カ月(2010年)
2位 趙治勲 11歳10カ月(1968年)
3位 井山裕太 12歳11カ月(2002年)
4位 林海峯 13歳0カ月(1955年)
5位 福岡航太朗 13歳4カ月(2019年)

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2019年7月8日のニュース