仲邑菫初段、公式戦2戦目で初勝利 10歳4カ月で最年少記録更新

[ 2019年7月8日 18:30 ]

「第23期ドコモ杯女流棋聖戦予選」で公式戦2戦目に臨んだ仲邑菫初段(左)と対戦相手の田中智恵子四段
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 囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が8日、公式戦2戦目を迎え、146手で後手番中押し勝ちで初勝利を挙げた。10歳4カ月での勝利で、最年少勝利記録を更新した。これまでの記録は、藤沢里菜女流本因坊(20)の11歳8カ月だった。

 仲邑初段は日本棋院関西総本部(大阪市北区)で打たれた第23期ドコモ杯女流棋聖戦予選で、同じ日本棋院関西総本部所属の田中智恵子四段(67)と対戦。対局は持ち時間各1時間の早碁で、序盤は仲邑初段の攻めを田中四段がかわしていったが、中盤の中央部での争いで、仲邑初段の白番88手目で形成は一気に逆転。AIの評価が15対84から、91対08とひっくり返り、そのまま、仲邑が押し切った。

 この日も4月のデビュー戦よりは少なかったが、7台のテレビカメラと60人を超える報道陣が終結した。公式戦初勝利で、次戦は8月5日に名古屋の日本棋院中部総本部で金賢貞四段(40)との対戦。これに勝てば本選出場となる。

 仲邑初段は4月、史上最年少の10歳0カ月でプロ入り。デビュー戦となった4月22日の竜星戦予選では、同じく4月にプロ入りした大森らん初段(16)に敗れ、公式戦初勝利はお預けとなっていた。4月28日には非公式戦の若竹杯1回戦で種村小百合二段(37)を破り、非公式戦ながらプロ棋戦で初勝利を挙げている。

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