八代弁護士 収監前の男の逃走、地検、県警の対応に「捕まえてから知らせればいいっていう発想に…」

[ 2019年6月20日 12:12 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(54)が20日、コメンテーターを務めるTBSの情報番組「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に生出演。窃盗罪などで実刑が確定していた男(43)が、収監前に神奈川県愛川町の自宅から逃走したことに言及した。

 県警などによると、男は19日午後1時半ごろ、収監しようと訪れた横浜地検職員4人と厚木署員2人に包丁を振り回し、近くにあった車で逃走。車は同日午後11時半ごろ、自宅から約7キロ離れた厚木市内のアパート敷地内で見つかった。男は、窃盗や傷害、覚せい剤取締法違反などの罪に問われ、昨年9月に横浜地裁小田原支部で懲役3年8月の実刑判決を受け、控訴。東京高裁は今年1月、控訴を棄却し、2月に判決が確定した。控訴審中に保釈され、検察側は書面で出頭を要請していたが応じず、自宅を複数回訪れたものの接触できていなかった。

 男の逃走から約3時間後に地検から連絡を受けた愛川町は、防災行政無線で町民に注意喚起。竹内寛志次席検事は「このような事案が発生し、お知らせが遅くなってしまったことは大変申し訳なく思っている」と謝罪している。

 八代氏は、検察側が男に書面で何度も出頭を要請していたことについて、「同じことを何度も繰り返しても時間が時間がいたずらに経つだけ。早期に収容の手続きに入るべきだった。これだけ手をこまねいてしまったことについては横浜地検の責任は大きい」と指摘。以前には、川崎支部で接見中に逃走される件もあったと言い「近隣の住民の方の不安を解消するには、できるだけ早く情報を開示して広報するということが、捕まえてから知らせればいいだろうっていう発想になったのかもしれませんけれど、それが結局、取り逃がしてしまった。大阪の時もやはり一般の方からの通報で早期検挙につながっていますので、いかに情報開示が大事かってこと」と強調。さらに「遠くに逃げてしまった後にこんな人物が逃げましたって言っても遅いですから」と話した。

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2019年6月20日のニュース