山口真帆 NGT卒業発表で大粒の涙「もうここには私がアイドルできる居場所はない」

[ 2019年4月21日 20:40 ]

涙ながらに手紙を読んで卒業発表の思いを語るNGT48山口真帆(C)AKS
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 NGT48のチームG公演「逆上がり」が21日夜、新潟市の専用劇場で千秋楽を迎え、男2人から暴行被害を受けてグループを離れていた山口真帆(23)が復帰ステージで卒業を発表した。公の場に姿を見せたのは1月10日の3周年公演以来で101日ぶり。「私、山口真帆はNGT48を卒業します」と宣言した。5月18日に卒業公演を行う。

 16曲を歌い終えたアンコール。「今日はちゃんと紙に書いてきたので、今までたまっていた思いを言いたいと思います」と手にした複数の書面を読み始めた。「私はアイドルとしてこのグループが好きでした。だからこそ、このグループに変わってほしかったし、自分がつらかったからこそ大切な仲間たちに同じ思いはしてほしくないと、すべてを捨てる覚悟でとった行動でした」と、運営側と対立してもツィッターなとで事件を告発し続けた理由を説明。「事件のことを発信した際、社長には“会社を攻撃する加害者だ”とまで言われて。ただ、メンバーを守りたい、まじめに活動したい、健全なアイドル活動ができるような場所であって欲しかっただけで。何をしても不問なこのグループに、もうここには私がアイドルをできるような居場所はなくなってしまいました」と大粒の涙をこぼした。

 「目をそらしてはいけない問題に対して、“そらさないなら辞めろ、新生NGTは始められない”というのがこのグループの答えでした」と卒業を決意した経緯も告白。「だけど、この環境を変えなければまた同じことが繰り返されると思い、今日まで耐えてきました。私にできたことは、そんなわずかなことでした」と続けた。

 刑事事件にまで巻きまれ「人の命より大切なものが何であるか分かりません」と胸中を明かし、「大切な仲間たちが安全にアイドルをできる毎日になって欲しいと心から願っています」と真っ赤な目で訴えた。

 「今の私にできることは卒業しかありません。たくさんの方が応援してくれて。同じような被害に遭った方からもメッセージが寄せられて。結果的に、このような形で卒業することになり、申し訳ない思いでいっぱいです」と視線を下げた。「正しいことをしている人が報われない世の中でも、正しいことをしている人が損をする世の中であってはいけないと思います。今回のことでNGT48にならない方がよかったと思ったこともありました。これからの人生まっすぐ生きて、残り1カ月もありませんが、みなさんに笑顔でお会いできたらいいなと思います」と笑顔で再会することを誓った。

 山口だけにとどまらず、左膝の手術で1月17日から活動を休止していた菅原りこ(18)と、長谷川玲奈(18)も卒業する意向を表明した。いずれも山口と親しいメンバーで、同調した格好。山口も「2人の今後が決まったら」と卒業に踏み切ったという。5月6日に最後の握手会を行ってから、12日後の卒業公演に3人で臨む。

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