渡辺謙主演「王様と私」 来夏に東京凱旋公演 「トニー賞」で4冠ミュージカル

[ 2018年12月27日 04:00 ]

ミュージカル「王様と私」の東京公演に主演する渡辺謙
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 俳優の渡辺謙(59)が主演するミュージカル「王様と私」の東京公演が決定した。来年の7〜8月上旬に東京・東急シアターオーブで上演する。ブロードウェーを代表する女優のケリー・オハラ(42)とダブル主演を務め、全編英語の「リンカーン・センター版」の“本場のミュージカル”が日本に上陸する。

 15、16年には米ニューヨークのブロードウェー、今年6〜9月には英ロンドンのウエストエンドで上演され、ミュージカルの“2大聖地”で大成功した作品。タイの王様と英国人家庭教師の交流を描く物語で、51年の初演以来世界中で愛されてきた。56年には俳優のユル・ブリナーが主演した映画が大ヒットし「Shall We Dance?」などの楽曲でも有名となった。

 渡辺は、15年にミュージカル初挑戦ながら英語の歌やセリフも克服。米国演劇界の最高峰「トニー賞」でミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされた。受賞を逃したものの、ケリーが主演女優賞に輝くなど同作は4冠を獲得した。

 ロンドン公演でも英紙「タイムズ」が五つ星で称えるなど高評価。同公演の際に渡辺は本紙インタビューに「今後は考えられない。今回が最後になるかもしれないという思いを持ちながら、集大成としてやりたい」と並々ならぬ思いを明かしていた。

 今回は、そのウエストエンドの舞台セットをそのまま日本に輸入。渡辺は「この素晴らしいカンパニーと演出、何よりもブロードウェーの歌姫ケリー・オハラを日本の観客にご覧いただけるのが楽しみです。不朽の名作をお楽しみください」と呼びかけている。ケリーも「渡辺謙さんの故郷・日本で一緒に舞台に立てるなんて、これほど素敵な再会があるでしょうか。日本の文化に触れ、愛する作品に出演できることは一生に一度の機会」と“夢の公演”の実現を喜んでいる。

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