朝丘雪路さん、菅井きんさん、赤木春恵さん…大女優らの訃報相次ぐ

[ 2018年12月24日 05:30 ]

90年代初頭の女子アナブームをけん引した有賀さつきさん
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 【激動2018 芸能(12)】今年は名作の数々を彩ってきた大女優らの訃報が相次いだ。

 ▽有賀さつきさん(1月30日死去、享年52、フリーアナウンサー) 88年フジテレビ同期入社の河野景子さん(54)、八木亜希子(53)と「花の三人娘」と呼ばれ、90年代初頭の女子アナブームをけん引。周囲に病気を伏せたまま亡くなる直前まで笑顔でテレビに出演した。

 ▽森田童子さん(4月24日死去、享年65、歌手) 長いパーマヘアとサングラス姿で、本名、素顔、実人生は一切明かさなかった。93年放送のTBSドラマ「高校教師」の主題歌「ぼくたちの失敗」が大ヒットした後も、表舞台には姿を見せず、最後までミステリアスな人生だった。

 ▽朝丘雪路さん(4月27日死去、享年82、女優) 夫の津川雅彦さん(享年78)から「我が家には主婦がいない」と言われた際には「私も家事のできる奥さんが欲しい」と返すなど、天然キャラで愛された。自由な発言で「11PM」などバラエティーでも人気を博した。

 ▽菅井きんさん(8月10日死去、享年92、女優) 「必殺」シリーズで中村主水の姑(しゅうとめ)役などで人気を博したバイプレーヤーは、スタッフと朝まで飲み明かす豪快な性格だった。周りもつられて明るくなる笑顔。本紙インタビューでも朗らかな受け答えが印象的だった。

 ▽アレサ・フランクリンさん(8月16日死去、享年76、歌手) 4オクターブ以上をカバーするパワフルな歌声はまさに“ソウルの女王”だった。87年には女性初の「ロックの殿堂」入り。女性解放運動の先頭に立ち、その美声が多くの女性の勇気の源になった。

 ▽角替和枝さん(10月27日死去、享年64、女優) 「劇団東京乾電池」で夫・柄本明(70)と出会い、長男佑、次男時生も俳優という芸能一家を支え続けた。プライベートではテレビゲームマニアで、ひょうきんな性格で誰からも愛された。

 ▽江波杏子さん(10月27日死去、享年76、女優) 60年代に「女賭博師」シリーズで一世を風靡(ふうび)した。89・57・90のグラマラスな肉体で世間を魅了。若い頃は一晩でウイスキーのボトルを1本空けるほどの酒豪で愛煙家だった。豪快さと繊細さを兼ね備え、掃除や料理好きの一面もあった。

 ▽赤木春恵さん(11月29日死去、享年94、女優) 「3年B組金八先生」の校長役や、「渡る世間は鬼ばかり」の姑役などさまざまな作品で名バイプレーヤーぶりを発揮。88歳の時に最高齢初主演女優としてギネス記録に認定。面倒見がよく、共演者から“芸能界のママ”と慕われた。

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