多くの芸人が認める実力派「Aマッソ」 幼なじみの2人が繰り出す“裏切り”必見

[ 2018年11月21日 10:00 ]

「ネタの発想力が凄い」と周囲の芸人らも一目置く「Aマッソ」の加納(左)と村上
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 【2019売れる芸人(6)】芸人が認める面白いコンビは時間がかかっても絶対売れる!これはお笑い界の格言。それに当てはまりそうな女性コンビが「Aマッソ」だ。笑い飯やロッチら多くの芸人が認める実力派。アホアホキャラの村上(30)と、まくし立てるような関西弁でツッコミ倒す加納(29)。普通の漫才かと思いきや、実は相方が“多重人格”だった――など見ている側の予想をどんどん裏切るぶっ飛んだ切り口は必見だ。

 とくにツッコミのパンチ力が凄い。これまで誰も使ってないフレーズを見つけては、その言葉を言いたいがためにツッコミの加納がネタを逆算して作る。ボケの村上は「ネタ作りのサポートはしません。相方が作ったネタを評価する係。簡単に言うとトップダウンですねんハハハ」。加納も「こんな手あかのついた審査員とやってます。村上はコンビのフィジカル担当。ボーカルとダンサーみたいなもん」。幼なじみだけあって息もぴったりだ。

 これまでに漫才やコント含めて200本以上のネタがある。加納は作家の司馬遼太郎やコナン・ドイル、アガサ・クリスティらの作品をほとんど読破。変幻自在のボキャブラリーの源はそこにある。唯一の弱点は「3回やるとネタに飽きる」(加納)という点。営業先でも鉄板ネタはなく、たまにスベリ散らかすことがあるという。そこさえ解消されれば、破壊力が増すことは間違いない。

 休みの日はスーパー銭湯で過ごすという村上は「売れたらでっかい風呂買う。50平米。お風呂屋さんになりたい」とゆる〜い野望を明かす。お笑い原理主義者の加納は「自分らの好きなことをやりたい。バナナマンさんのようになりたい。めっちゃリアルでしょ、ふふふ」と、ギャラの取り分が多いとされる他事務所の売れっ子の名前を挙げた。

 この2人、コンビ仲がすこぶる良いのもプラス。予測不能のネタのオンパレードで期待は決して裏切らない。

 ◆Aマッソ 加納(かのう)1989年(平元)2月21日生まれ、大阪市出身の29歳。村上(むらかみ)1988年(昭63)6月16日生まれ、大阪市出身の30歳。10年4月デビュー。インディーズで活動中に松竹芸能にスカウトされる。13年にフリーとなり、現在はワタナベエンターテインメントに所属。笑い飯に影響を受けており、ダブルボケ漫才も得意技。

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2018年11月21日のニュース