NHK会長 「ユニバーサルアクセス権」導入議論に見解「どう両立できるか、模索していかなきゃいけない」

[ 2026年5月20日 16:44 ]

NHK・井上樹彦会長
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 NHKの井上樹彦会長(68)が20日、東京・渋谷の同局で定例会長・メディア総局長会見を行い、この日、スポーツ庁と総務省は合同で有識者会議での検討がスタートした、国民的関心の高いスポーツイベントを国民が幅広く視聴できるよう定めた「ユニバーサルアクセス権」の導入についてNHKとしての見解を示した。

 松本洋平文部科学相は19日の閣議後の記者会見で、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の放送権について主催者側が「今後の大会運営において、日本の考えを念頭に置きたい」との意向を示したと明らかにした。3月の大会が地上波で中継されなかったことで、松本氏が今後の配慮を要請したことに対し、回答があった。

 松本氏はWBC側から「問題意識を共有いたしまして、今後の大会運営において日本の考えを念頭に置きたい」との返答があったとし、「見る機会の確保の重要性が理解されたと認識している」と見解。五輪でも同様の事態が懸念されるとして、書簡を送った国際オリンピック委員会(IOC)からも「広範な視聴者に届けることがIOCの責務であり、強く賛同する」との返答があったと説明した。

 近年、動画配信事業者がスポーツ中継を拡充しており、3月のWBCは米動画配信大手「Netflix」(ネットフリックス)が日本での独占放送権を獲得。英国など海外では、関心の高いスポーツイベントには「ユニバーサルアクセス権」を導入している国があり、日本でも求める声が出ている。

 この件について、コメントを求められた井上会長は「国民の関心とか、あるいはスポーツという側面だけじゃなくて、多くの人々に勇気を与えるとか、そういった意味からもできるだけ多くの人がスポーツイベントを享受できるというか堪能できるというのが大事だと思う。NHKとしても、そういった国民的なスポーツイベントを誰もが見られる機会を作るということは重要な役割だと思っている」とコメント。「一方で、受信料という財源の制約もある中で、何でも放送権を、しかも高騰している放送権を取得するわけにはいかない。その中でも、どういう風にしたら、そういった両方のことが両立できるかっていうことをこれからも模索していかなきゃいけない」とした。

 「本当にそういう中で、単にOTTとか配信事業者と競合するだけじゃなくて、共存して、お互いそれぞれの立場とか考え方も合わせながら、やっていく道はなかろうかとこれからも考えなきゃいけない」と見解。「まだ具体的なことが何か頭の中にあるわけじゃありませんけども、大きな方向性としてはそういった共存しながら、かつ、できるだけ多くの人たちにスポーツイベントを見せられる、そういったやり方、方策を考えていくことも必要ではないかと考えています」と話した。

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