“天使の歌声”世界的少年合唱団リベラ「下町ロケット」劇中歌!民放ドラマ初 急きょ日本で収録「奇跡」

[ 2018年10月21日 14:00 ]

TBS日曜劇場「下町ロケット」の劇中歌を担当している世界的な少年合唱団「LIBERA(リベラ)」
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 “天使の歌声”を持つとも呼ばれる世界的な少年合唱団「LIBERA(リベラ)」が、TBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜後9・00)の劇中歌を担当していることが21日、分かった。第1話(14日)のオンエア後、インターネット上などで「心が洗われる」「きれいな声」などと話題になっていた。リベラが日本の民放ドラマの主題歌・劇中歌を手掛けるのは初。

 リベラは、メンバーのほとんどが拠点の英サウスロンドン在住者。7〜18歳の少年の中からオーディションで選抜される。1998年に結成され、今年20年。作曲家ロバート・プライズマン氏による独自の手法で育て上げられる歌声は唯一無二の崇高な美しさで、映画「ハンニバル」のメーンテーマを担当したほか、ビョークやエルトン・ジョンらのアルバムに参加している。

 日本においては、プライズマン氏が作詞し、ピアニストの村松崇継氏が作曲した「彼方の光」がNHK「氷壁」(2006年)の主題歌として注目を浴びた。今月17日にはニューアルバム「beyond」を発売。亀田誠治氏プロデュースによる初の日本語歌唱曲「明日へ〜for the future」も収録。21日から来日公演「Angel Voices Tour 2018“beyond”」(21〜22日・東京、24日・名古屋、26日・大阪)を行う。

 俳優の阿部寛(54)が主演を務め、経営難に追い込まれた下町の町工場・佃製作所が技術力により困難を打ち破る様を描き、列島に感動を呼んだエンターテインメント巨編の3年ぶり続編。「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」(第1作)「陸王」に続き、池井戸潤氏の原作は5度目のドラマ化になるTBSだが、続編制作は初。第2弾の原作「下町ロケット ゴースト」(小学館)は7月20日に発売されたばかり。宇宙から大地へ、新たな物語が始まった。

 第1話、リベラの歌声が流れたのは、佃製作所の新たな挑戦「トランスミッション開発」が苦戦する中、佃(阿部)立花(竹内涼真)アキ(朝倉あき)が福井を訪れ、北陸医科大学の一村教授(今田耕司)や人工心臓弁「ガウディ」を入れた子どもたちと再会。サッカーに励む子どもたちから佃らが勇気をもらう場面を、リベラの代表曲の1つ「彼方の光」が彩った。

 同局の“池井戸ドラマ”に歌唱のある曲が使われるのは、昨年10月期「陸王」に続く試み。この時は女性5人組ボーカルグループ「Little Glee Monster」が平原綾香(34)の名曲「Jupiter」などをカバーし、視聴者の感動を誘った。 リベラの起用理由について、伊與田英徳プロデューサーは「あの透明感のある歌声を一度聴いてから、ずっと耳に残って忘れられませんでした。今回、命の尊さ、大地から頂いた息吹の力強さ、人間の作り出した英知の神秘さ、そして宇宙の抱擁感、そんな世界観を表現できるのは、この歌声しかないと思い、ダメ元でオファーしました」と説明。

 「そうしたら、ちょうど来日のタイミングと重なり、急きょ日本で収録してもらえることになりました。奇跡だと思いました」と驚き「このドラマとの一期一会を楽しみにしていただければと思います」と呼び掛けている。

 今後は別の楽曲も使用予定。日本の名曲をカバーする可能性もあるといい、実現となれば、さらなる反響を呼びそうだ。

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2018年10月21日のニュース