大人気の戦隊ヒーロー俳優 数百万円の借金生活で胃がんも発覚 妻は過酷労働で治療費工面

[ 2018年7月11日 11:28 ]

 スーパー戦隊ヒーロー「超電子バイオマン」のレッドワンこと郷史朗役を務めた俳優の坂元亮介(58)が11日放送のフジテレビ「ノンストップ!」(月〜金曜前9・50)にVTR出演。数百万にも上る借金と闘病生活、夫婦の絆について赤裸々に語った。

 バイオマン時代は事務所に段ボール箱いっぱいのファンレターが届くほどの大人気だったという坂元は2009年に役者仲間だった東巳(ひでみ)さんと結婚。3年後に妻と2人で個人事務所を設立した。しかし「何も先のことを考えずに、お金のことも考えずに(個人事務所を)やり始めたが大変だった」との言葉通り、営業費などで借金が数百万円に膨れ上がってしまった。

 借金を返済するため、2年間130公演のハードスケジュールをこなしていたが、一昨年、追い打ちをかけるように病気が判明した。風邪をこじらせて病院に入院。当初は肺炎とみられていたが、医者からステージ3の食道がんであることを告げられた。「(医者から)ちょうど胃と食道の間に5センチ大のがんがあるからと…5センチですよ」と当時を振り返り、「(食事を)ゆっくり水を飲んで流し込むみたいな状況が続きまして」と苦笑。さらに、がんはリンパにも転移しており「ステージ3から4の間ぐらい」だったという。

 すぐにでも手術しなければならない状態だったが、借金のため治療費が不足。がんになったら一時金200万円がもらえるはずだった貯蓄型の保険は、借金の穴埋めのため、半年前に解約してしまっていた。治療費を稼ぐため、東巳さんは昼はテレホンアポインター、夜はピアノラウンジで、週7日休みなく働く毎日。坂元は「俺ががんになったせいで、こいつが倒れたらどうしようか」と苦悩。一方、東巳さんは実家の親から「帰ってこい」と言われたが、頑として首を縦に振らず、夫を支えようと決意していた。

 がんが見つかってから3カ月後、9時間半に及んだ手術は無事に成功。子供たちのヒーローは病に打ち勝つことができた。闘病から2年、坂本は今年になって芸能活動を再開。定期健診ではがんの再発は見つかっていないという。「安心はできないが、とりあえず一段落。よかった」と東巳さん。坂元も「日本全国のファン、世界のファンに向けて元気な姿をメッセージとして残していければ。毎日毎日を大切に生きていきたい」と今後の活躍を胸に誓った。

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2018年7月11日のニュース