藤井聡太七段、斎藤慎太郎七段に敗れる「自分の力不足」タイトル戦初出場持ち越し

[ 2018年7月6日 22:17 ]

大阪市内の関西将棋会館で行われた王座戦本戦トーナメント準決勝。斎藤慎太郎七段(手前)に敗れ、うなだれる藤井聡太七段
Photo By スポニチ

 高校生棋士・藤井聡太七段(15)が6日、大阪市内の関西将棋会館で行われた王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝で斎藤慎太郎七段(25)に103手で敗れた。屋敷伸之九段(46)が持つ、17歳10カ月のタイトル挑戦最年少記録更新まであと2勝に迫っていたが“お預け”となった。

 斎藤は“西のイケメン王子”と呼ばれ、昨年度に棋聖戦で挑戦者にもなった若き実力者。「AbemaTV」の企画「藤井聡太四段 炎の七番勝負」(17年)で対戦した時は藤井が勝ったが、公式戦ではこれが初対局。

 中盤までは互角の展開だったが、次第に攻め込まれて苦しい展開に。1分将棋まで粘ったが最後は力尽き、「ここで負けてしまったのは自分の力不足」とガックリ。それでも「収穫もあった。それを力に変えて頑張りたい」と前を向いた。

 これで今年度中にタイトル獲得の可能性を残すのも棋王戦だけとなった。同棋戦では34人による挑戦者決定トーナメントに進出し、菅井竜也王位(26)との初戦(日程未定)を控えている。

 この日は本州付近に停滞した前線による大雨の影響で、関西地方を中心に広い地域で朝方から鉄道各社の運行休止が相次ぐなど交通機関が大混乱。ただ、日本将棋連盟からの勧めもあって藤井は前日に大阪入りし、対局に影響はなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年7月6日のニュース