竹内涼真が語る日曜劇場「ブラックペアン」舞台裏 役とともに自身も成長実感

[ 2018年6月24日 12:30 ]

TBS日曜劇場「ブラックペアン」最終話のナレーションを収録する竹内涼真
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 俳優の竹内涼真(25)にとって3度目の日曜劇場挑戦となったTBSの人気ドラマ「ブラックペアン」(日曜後9・00)が24日、ついに最終話を迎える。嵐の二宮和也(34)演じる孤高の天才外科医・渡海征司郎に振り回されながらも奮闘する研修医・世良雅志を熱演している竹内に、最終話放送直前に撮影の舞台裏を聞いた。

 ◆作品完成に充実感と自信「今までで一番キツかった現場」

 クランクアップ時に「今までのドラマで1番キツかった」と撮影を回顧した竹内。その言葉の真意を問うと、「1番キツかったのは寝ることができなかったことですね」と苦笑いを浮かべ、「キャストも含めスタッフさんが寝る間も惜しんで撮影に臨んでいました」と現場の熱量を力説。「1つのドラマを作ることは改めて大変だと感じました」と実感を込めて語った。

 印象に残っているのは「やはり手術シーン」だといい、「動きが似てきてしまうところに、どう変化をつけて、面白く見せられるか最後まで探っていました。流れ作業になってはいけないと思うので注意して意識していました」と明かす。緊迫感あふれるオペシーンは本作の見どころの1つで、視聴者を圧倒する迫力があった。竹内自身も「『医療ドラマで面白い作品といえば?』という話が出た時に『ブラックペアン』と必ず名前が挙がる作品になったと思います」と胸を張る。

 ◆役とともに成長実感 名優に囲まれ「素晴らしい景色を見せてもらっていた」

 研修医・世良は竹内にとって初めて演じることとなった「情けない役」。「今までありそうでなかった役で、不安や緊張といった普段と異なるベクトルの感情を表現しなければならなくて、そこの心の準備に体力を使いました」と役作りの難しさを語る。世良は“オペ室の悪魔”と呼ばれた渡海に食らいつき、物語の中で成長を遂げるが、「研修医として他の先生方の高い技術を見ることができている。直面する問題を間近で見続けていることが彼にとって1番の収穫で、研修医ながら素晴らしい景色を見せてもらっていたんだと思います。最初の手術シーンと最後の手術シーンでは別人になっていますから」と要因を分析した。

 一方で自身についても「二宮さんや内野さんの役にアプローチする姿を見ることができたのは、僕にとっても成長につながったと思います。盗みたいと思うところもたくさんありました」と成長を実感。「二宮さんは台本を自分なりにとらえていて、現場でアドリブが採用されていたりすると、そういう考えもあるんだと感心させられました」「内野さんの役作りや、セリフのテンポも心に残っています」と語り、「(劇中の)会議のシーンでは、僕はセリフがあるわけではないので、後ろから二宮さんや内野さんを見ているのですが、それがすごく参考になりました」と世良とともに成長の階段を上ったことを明かした。

 24日に放送される最終話については「集大成」と銘打つ。「最後の手術シーンは僕の案や(小泉)孝太郎さんの案などを合わせて作り上げていきました。キャストの皆さんとアイディアを言い合える関係だったので、このような現場を作ってくれた二宮さんに感謝しています。『いい現場だったな…』と改めて思いますね」と笑顔。最後には「自分が出た作品や演じた役で元気になってもらえたらうれしいというモチベーションでやっています。何か心の支えになる、何か心に残る作品になればうれしいと思います」と視聴者に呼びかけた。

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2018年6月24日のニュース